中国株式の基礎知識1
はじめて中国株をお取引される方へ、その魅力やお取引の基礎知識をご紹介いたします。
1.中国の株式市場
上海市場・深セン市場
上海市場と深セン市場には、それぞれA株市場とB株市場があります。
現在、海外個人投資家が自由に投資できるのは、上海と深センのB株市場に上場の全銘柄となっています。
また、上海A株市場については2014年11月に導入された滬港通(上海・香港ストックコネクト)制度により、一部の銘柄については制度の枠内で投資することができるようになりました。
深センA株市場についても2016年12月に深港通(深セン・香港ストックコネクト)が導入され、一部の銘柄について投資が可能となりました。
また、A株市場については、QFII(Qualified Foreign Institutional Investors=適格海外機関投資家)制度によって、一定の基準を満たす海外の機関投資家による投資が認められるようになっています。
B株市場はもともと、「人民元を自由化しない条件下で、外資を導入したい」と考える中国政府の策として創設された市場です。
市場を全面開放するのではなく、部分的に取引を行なえるようにすることで、海外マネーの流入を図ったのです。
海外個人投資家および海外機関投資家向けの市場でしたが、2001年2月に中国国内の投資家にも開放されています。
香港市場
香港市場は、メインボードとGEM市場に分けられます。
香港市場に上場する株式は、H株、レッドチップ、その他に大別することができます。
GEM市場は「Growth Enterprise Market」の略で、香港証券取引所が1999年11月に併設した新興企業向け市場です。
中小型成長株を対象としており、株主数や売上高などの公開基準がメインボードより緩くなっています。
米国の店頭株市場ナスダック(NASDAQ)に相当する市場と考えることもできます。
投資家への認知度を高め、企業発展を図る目的で、GEM市場からメインボードへ指定替えをする企業も増えています。
- ※1上海A株市場、深センA株市場の一部の銘柄については制度の枠内で海外の個人投資家でも取引可能です。