アナリストの忙中閑話【第58回】

アナリストの忙中閑話

(2016年3月25日)

【第58回】ワシントンDC出張記、シビル・ウォー前夜の米国、競技かるたと新たな家族の形

金融経済調査部 金融財政アナリスト 末澤 豪謙

3月第2週にワシントンを訪問、20年前と変わらぬ風景があった。

3月の第2週、機会を得て、米国の首都ワシントンDC(コロンビア特別区)を訪れた。同地の訪問は今回で3回目だが、前回からは20年以上経過。さすがに、20年も経つと街並みに変化が表れてもおかしくない。特にアジアや新興国の都市では高層ビルが林立し、風景が一変していることが多い。然るに、欧州の首都、たとえばパリ同様、さすが米国の首都だけあって、建築制限等の結果(高層ビルが建てられない)、そこには昔ながらのワシントンがあった。

ワシントンの3月8日の最高気温は26.1度、半袖Tシャツと短パン姿が目立った

この時期、ワシントンは東京と比較すると、本来相当気温が低く、厚手のコートやスーツが必要だが、8日(火)のワシントンの最高気温は華氏79度(摂氏26.1度)まで上昇。9日にかけては半袖Tシャツと短パン姿も目立ち、桜と思しき白やピンクの花がところどころ咲いていた。地球温暖化の影響は地球の裏側でも同様のようだ。

ホワイトハウスに議事堂、ワシントン記念塔とリンカーン記念堂

ワシントンと言えば、ホワイトハウスや連邦議会の議事堂(Capitol)等がよくテレビニュースに登場する。筆者が30数年前、学生時代に訪れた際は、ホワイトハウスも議事堂もペンタゴン(国防総省)も当日予約で入館できたが、現在、ホワイトハウス等は連邦議会議員の紹介がないと入れないとのこと。テロ等の影響で世知辛い世の中になったものだ。

但し、現地で最も目立つのは、ワシントン記念塔(Washington Monument)だろう。初代大統領ジョージ・ワシントンを記念して建てられたものだが、実際に完成したのは、1884年。ワシントンの死後85年後だった。ワシントン記念塔を中心に、議事堂とは反対側にあるのが、リンカーン記念堂(Lincoln Memorial)だ。第16代大統領エイブラハム・リンカーンを記念して建てられた。リンカーン大統領が凶弾に倒れた1865年から57年後の1922年に建立されている。

米国で「シビル・ウォー(内戦)」は南北戦争を意味する

リンカーン大統領は、奴隷解放と「人民の、人民による、人民のための政治」で知られる1863年のゲティスバーグ演説(Gettysburg Address)で有名だが、その演説が有名となったのは、たまたまその演説を書き留めた記者の記事が発刊された後の話であり、演説時の写真等は残っていない。リンカーン大統領の演説は小声で短かったため、ほとんどの聴衆の記憶には残らなかったとも言われている。

1863年は、米国では「シビル・ウォー(The Civil War)」と記される南北戦争(1861年〜1865年」の真只中だ。ワシントン記念塔の建設が当初の計画よりも大幅に遅れたのも南北戦争の影響と言われている。

リンカーン大統領の出身政党はどこでしょう?

ここで、読者に問題を一つ。リンカーン大統領の出身政党はどこでしょう?

ちなみに、南北戦争は奴隷制存続を主張する南部諸州のうち11州が合衆国を脱退、合衆国にとどまった北部23州との間で行われた戦争だが、南部11州は、サウスカロライナ州、ミシシッピ州、フロリダ州、アラバマ州、ジョージア州、ルイジアナ州、テキサス州、バージニア州、アーカンソー州、テネシー州、ノースカロライナ州。

奴隷解放という功績と現在の米国の共和党や民主党の支持基盤(支持層や地盤州)等を勘案すると、リンカーン大統領は民主党出身と思われるが、実は共和党初の大統領だ。一方、奴隷制維持を掲げて、アメリカ合衆国から分離独立した南部アメリカ連合の初代大統領ジェファーソン・デイヴィスは民主党(民主党⇒南部民主党)出身であった。

現在の米国は、さながら「シビル・ウォー」一歩手前のような雰囲気

現在の米国は、さながら「シビル・ウォー」一歩手前のような雰囲気がある。

CNNやFOXニュース、CNBC等のニュースチャンネルは24時間、大統領選の特集を流しているが、ワシントン滞在中は、共和党大統領候補の不動産王ドナルド・トランプ氏の顔ばかりが目についた。勿論、CNNもCNBCも、共和党よりと言われるFOXニュースでさえも、トランプ氏を必ずしも好意的には報道していないが、とにかく目立っているのだけは確かだ。訪問中、前回の共和党大統領候補だったミット・ロムニー氏がトランプ氏を非難する演説を行ったが、視聴者の声の中にはロムニー氏を批判するのも多かったのが印象的だった。何れにせよ、トランプ旋風は想像以上に凄まじい。

一方、民主党では、前国務長官のヒラリー・クリントン氏が獲得代議員数でトップを走っているが、バーニー・サンダース上院議員の健闘が目立つ。米マスコミが「スーパーチューズデー2」と呼んでいた3月8日(火)のミシガン州予備選で、サンダース氏が逆転勝利を収めたのは全米でも大々的に取り上げられていた。ミシガン州は自動車産業の集積地デトロイトを抱える。背景には、NAFTA(北米自由貿易協定)やTPP(環太平洋連携協定)等に対するクリントン氏の姿勢があったとの見方もある。ミシガン州では自動車産業の衰退は、日本等アジア勢の輸出攻勢(NAFTA締結後のメキシコ経由含め)が要因との見方も強い。但し、サンダース氏の躍進には他にも要因がありそうだ。

今でこそ日本でも有名になったサンダース氏だが、年齢は1941年9月生まれの74歳。1947年10月生まれで現在68歳のクリントン氏でさえ、大統領就任時にはレーガン元大統領に並ぶ史上最高齢の大統領となる年齢だ。しかも、サンダース氏は民主党員ではなく、上院でもインデペンデント(無所属)で通している。また、自らを民主社会主義者と名乗り、アシュケナジー(欧州系ユダヤ人)でもある。過去、ユダヤ系の米大統領はいない。様々な意味で「アウトサイダー」のサンダース氏がこれほどまで、大本命のクリントン氏相手に善戦するとは、筆者にはトランプ氏の台頭以上に想定外だった。しかも、なぜ、年配のサンダース氏の周りに若者が集まっているのかも当初疑問だった。

サンダース氏・トランプ氏支持の高まりの背景に、格差社会の存在

今回、米国を訪問して、サンダース氏やトランプ氏への支持の高まりの背景に、格差社会の存在があることを改めて実感した。ワシントンやニューヨークでは、私立の大学に入学すると、年間の学費が500万から700万円もかかるとのことだ。我が国では、私立の医学部並みだろう。当然、学生は就職までに多額の学生ローンを背負うこととなる。また、レストランやホテル、アパートメント等も高額であり、学生が大学に通いながら都市部で生活するのは困難だ。

多額の学生ローンを背負って大学を卒業しても、ニューヨークのウォール街で就職でもしない限り、簡単に返済は困難だ。ヒスパニック等の移民の流入もあり、中間層の賃金は抑制されたままだからだ。医療保険料も我が国と比べるとべらぼうに高い。

サンダース氏は、国民皆保険制度の創設と公立大学の授業料無償化等を公約として掲げている。

実はトランプ氏もオバマケアに代わる医療保険制度の創設を提唱し、年収2万5,000ドル未満の単身世帯と年収5万ドル未満の夫婦世帯への所得税免除等を公約に掲げている。他には、連邦法人税率の35%⇒15%への引下げや、日本・中国・韓国等に対する高率関税(45%)賦課、メキシコとの国境にメキシコの資金負担による「グレート・ウォール」の設置(建設機械は米国「キャタピラー」社製を使用)、米国に居住する1,100万人の不法滞在者の強制送還等を主張している。

一見、実現不可能な公約を掲げ、大統領風には見えないサンダース氏やトランプ氏人気の背景には、米国社会が抱える不平・不満・不安がある。しかも、その人数は多く、仮に彼らが選挙登録をして、11月8日に投票に出かけることとなれば、大きな勢力となろう。

クリントン氏は従来予想通り、民主党の大統領候補者となる可能性が高いと認識しているが、1年前と比較すると、本選での勝利確率が低下したと考える要因がいくつかある。クリントン氏にとって、最大のリスク要因とみられたブルームバーグ前NY市長は、今月7日、最終的に大統領選への不出馬を表明したが、依然、課題は多い。

まず、前述の貧富の格差拡大による、特権階級等いわゆる「エスタブリッシュメント」への反発だ。これは共和党予備選でもみられる傾向だが、民主党では、予備選の投票率が2008年と比較して、軒並み低下傾向であるのに対し、共和党は上昇傾向にある。オバマ大統領が8年前に、「チェンジ」を合言葉にオバマ旋風を起こし、共和党から政権を奪取した状況と似ている。

仮に、本選がクリントン氏とトランプ氏の戦いとなった場合、共和党穏健主流派は棄権したり、クリントン氏に投票する可能性もあろうが、サンダース氏支持の白人の民主党員がトランプ氏に投票する可能性もありそうだ。

第2に、メール問題だ。現在、米国ではFBIが当該問題でクリントン氏を訴追するか否か検討中と伝えられており、可能性は低いと思われるものの、仮に訴追されることとなれば、大統領選からの撤退や党の支援を受けられない可能性も浮上する。

第3に、今後、米国内外でテロ等が発生した場合、トランプ氏の移民排斥論等に共感を持つ米国民が増える可能性がある。これは既に、欧州等の選挙でもみられている現象だ。今週22日、ベルギーで発生した連続テロは、当該リスクの発生可能性が相当程度高いことを再認識させたと言えよう。

ワシントンの専門家の中でも、トランプ氏が大統領に選出される可能性が上昇

こうした認識は、ワシントンの専門家の中でも共有されているようだった。今回の出張では政府機関等とは別に、民間のシンクタンクを4社訪問した。政治的な背景は、民主党系1社、共和党系1社、中立系(少なくとも当事者は政治的中立を主張)2社。そのうち、トランプ氏が共和党の大統領候補に選出され、本選でも勝利する可能性を指摘ないし示唆したのが2社あった。

2社は何れも中立系だが、トランプ氏の政策は全く評価していないので、いわゆるポジショントークではない。民主党系と共和党系の2社は、予備選中でもあり、党の指名を受けると予想する候補者名等の回答はなかったが、個人的な意見を聞くと、ヒラリー・クリントン前国務長官(民主党系1社)と撤退表明後ではあるもののジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事(共和党系1社)の名前が挙がった。

ワシントン(コロンビア特別区)の市民は、民主党及び共和党とも、穏健主流派が主体で、実際、12日に投票が行われた共和党の予備選(代議員19人)では、穏健主流派のマルコ・ルビオ上院議員とジョン・ケーシック・オハイオ州知事が代議員を各々10人と9人を獲得、トランプ氏はゼロとなった。そうしたワシントンでも、専門家はトランプ旋風の凄まじさに脅威を感じているようであった。

我が国では、そうはいっても最終的には、共和党はトランプ氏に代わる候補を統一候補で擁立するだろうという見方や、トランプ氏対クリントン氏では、クリントン氏が優勢だろうという声が多い。筆者も従来は、そのように考えていたが、実際に米国を訪れ、TV放映等を見ると、事態はより深刻化しているようにも思われた。

まず、トランプ氏に代わる共和党の統一候補だが、7月の共和党全国大会で、トランプ氏に代わる候補を指名するためには、トランプ氏の代議員の過半数獲得を阻み、決選投票に持ち込む必要がある。代議員は第1回目の投票では予備選または党員集会の結果に原則従う必要があるからだ。現時点で、トランプ氏の獲得代議員数は750人程度で、ここまでに決定した代議員の40%台後半にとどまっており、過半数の1,237人には500人近く積み増す必要がある。

○獲得代議員数(2016年3月24日現在、敬称略)

・民主党(過半数2,382人)

クリントン サンダース
NBC調べ 1,657 948
CBS調べ 1,688 940
RCP調べ 1,690 946
内SD 467 26

・共和党(過半数1,237人)

トランプ クルーズ ルビオ ケーシック
NBC調べ 749 468 172 143
CBS調べ 740 462 162 143
RCP調べ 739 465 166 143

出所:NBC、CBS、RCP資料よりSMBC日興証券作成

全国大会の結果次第では南北戦争時と違い共和党に分裂の危機も

但し、共和党本部の指示で今回は3月14日までは、代議員は比例配分を原則としていたが、3月15日以降の予備選(党員集会)は、総取り方式(Winner-Take-All)が主体となる。3月15日の「スーパー・チューズデー3」に予備選が実施されたフロリダ州の代議員数は99人をトランプ氏は総取りし、地元選出で穏健主流派のマルコ・ルビオ上院議員を予備選からの撤退に追いやった。オハイオ州では同州現職知事のジョン・ケーシック氏が66人全員を獲得したが、同氏にとって予備選での勝利は初めて。

現状のようなトランプ旋風が続くと仮定すると、全代議員(4,763人)の約15%(712人)を占める特別代議員制度をもつ民主党と違い、共和党内でトランプ氏の過半数獲得を阻止するのは容易ではない。ケーシック氏が選挙戦を継続したり、予備選から撤退した元フロリダ州知事のジェブ・ブッシュ氏が本来主張が相容れないはずのテッド・クルーズ上院議員への支持を表明したのもトランプ氏の代議員過半数獲得を阻止するためだ。

但し、決選投票でトランプ氏を引きずり下ろすようなこととなった場合、南北戦争時とは違い、共和党がそれこそ分裂の危機に見舞われることとなろう。

サンダース氏を支持した多くの民主党員が本選で造反する可能性も

事情は民主党も同様で、上下両院議員や知事、有力市長等の党幹部、いわば「エスタブリッシュメント」が務める特別代議員の支持で、クリントン氏が大統領候補に選出された場合、サンダース氏を支持した多くの民主党員が本選で棄権、ないしはトランプ氏に投票する可能性も考えられる。

今回の米大統領選は、従来の青いロバ(民主党)と赤い象(共和党)の戦い以前に、それこそ、両党内での「シビル・ウォー(内戦)」の様相を呈している。仮に、本選がクリントン氏とトランプ氏の戦いとなった場合でも、昨年までのようなクリントン氏優位との決め打ちは既にできなくなりつつあると言えそうだ。

映画の世界でも、「シビル・ウォー」が今年のテーマに

本コラムが特集している映画の世界でも、「シビル・ウォー」が今年のテーマとなりそうだ。

その名もずばり『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』が国内では4月29日に公開される。ディズニー傘下のマーベル・スタジオ作品だが、全米公開(5月6日)に先駆けての日本公開となる。マーベルのヒーローを集めた『アベンジャーズ』シリーズの続編と言える作品だが、本作では「アベンジャーズ」が「キャプテン・アメリカ」と「アイアンマン」をリーダーとした2派閥に分かれ、「シビル・ウォー」を繰り広げることになるようだ。また、本作には、版権の関係で映画版に参加していなかった「スパイダーマン」や昨年映画がヒットした「アントマン」も登場する予定だ。日本公開が本国より先のため、国際線の飛行機でも先に見ることはできない。GWが待ち遠しいのは筆者だけ?

一方、アメコミ界でマーベルと並ぶDCコミックの2大ヒーローの対決を描いた作品、『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』は、本日(3月25日公開)、日米同時公開となる。

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』
3月25日(金)3D/2D/IMAX 公開
ワーナー・ブラザース映画
©2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.,RATPAC-DUNEENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC

2013年公開の『スーパーマン』実写シリーズのリブート(再始動)作品『マン・オブ・スティール』の続編の位置付け。監督はザック・スナイダー氏が続投し、「バットマン」の人気シリーズ『ダークナイト』三部作で監督を務めたクリストファー・ノーラン氏も製作陣に名を連ねている。

本作品には、ワンダーウーマンやアクアマン等DCコミックの他のヒーローも登場、筆者を含めアメコミファンにはたまらない。ちなみにアクアマンは海底都市アトランティスの王。さながら本作品は「DC版アベンジャーズ」か。

強靭な肉体と精神を持つものの、所詮生身の人間の「バットマン」が、宇宙人であり神のような存在でもある「スーパーマン」にどのように対峙するのか。一見、荒唐無稽のようではあるが、「アベンジャーズ」にも、宇宙人でそれこそ神である「マイティ・ソー」が参加している。DC内「シビル・ウォー」の展開に注目しつつ、ここは細かいことは考えずに、まずは映画を楽しみたい(ちなみに、ワシントンの住民は居住地をDC:District of Columbiaと呼びます。一方、DCコミックのDCはDetective Comicsが由来)。

競技かるたに青春をかける高校生らを描いた作品が公開中

『ちはやふる−上の句−』

『ちはやふる−上の句−』
2016年3月19日
全国東宝系にてロードショー
(C)2016 映画「ちはやふる」製作委員会
(C)末次由紀/講談社

邦画でも、勝負をテーマにした映画が現在公開されている。『ちはやふる−上の句−』だ。末次由紀さん原作の第2回マンガ大賞を受賞した同名少女漫画が原作で、シリーズ累計発行部数は1,200万部を突破。「競技かるた」に青春をかける高校生たちの群像劇。恥ずかしながら筆者は「小倉百人一首」はいわゆる「坊主めくり」しかやったことないが、本作では「畳の上の格闘技」とも呼ばれるスポーツのような「競技かるた」の醍醐味が描かれていた。また、日本的な色彩が特徴的だった。案外、「かるた」は海外でも流行るかも。『ちはやふる−下の句−』は4月29日公開予定。

ファンには大変申し訳ないが、筆者は本作の主人公「綾瀬千早」役の広瀬すずさんと土屋太鳳さんの見分けが昨年までつかなかった(NHKの朝ドラを見る時間はなくすみません)。ようやく、TBS日曜劇場『下町ロケット』で、両者の違いを認識したのだが、似ていると思うのは筆者だけでしょうか?

『下町ロケット』は阿部寛さん主演で、昨年の民放ドラマで最高視聴率をたたき出した作品。最終回の平均視聴率は22.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、全10話の平均視聴率18.5%も昨年のトップとなった。原作は池井戸潤さんの同名作品。

新たな家族の形を描いたドラマ、焦らず広い心を持つことも必要

『下町ロケット』に続いて今年に放映された『家族ノカタチ』が前週末20日の日曜日に最終回を迎えた。昨年、危うく「シビル・ウォー」になりかけた(?)「SMAP」の香取慎吾さん主演の作品だったが、ストーリー展開は、「シビル・ウォー」状態の家族が修復され、新たな家族の形が創造される作品だった。舞台が、やはり池井戸潤さん原作でTBS日曜劇場の超ヒットドラマ『半沢直樹』でも使用されたマンション(筆者は最近まで近隣に居住)だったこともあり、やや地味な展開と当初は思いながらも最終回まで見続けた。香取さんや上野樹里さんらの自然体の演技と西田敏行さんらの名演で、ほのぼの、しみじみとしたドラマに仕上がっていた。また、内容的にも、少子高齢化が進む我が国で、新たな家族の形を考える際の一つの参考事例を提示した作品と言えるかもしれない。

『半沢直樹』や『下町ロケット』のわくわく感もよいが、ほのぼの感も好きだ。

参考:【第28回】祝、2020年夏季オリンピック東京開催決定、半沢直樹とウルヴァリン

米国も大統領予備選及び本選の後には、一呼吸おいて、焦らず、広い心を持って世界に対峙してもらいたいものである。

末澤 豪謙 プロフィール

末澤 豪謙

1984年大阪大学法学部卒、三井銀行入行、1986年より債券ディーラー、債券セールス等経験後、1998年さくら証券シニアストラテジスト。大和証券SMBC金融市場調査部長、SMBC日興証券金融市場調査部長等を経て、2012年よりチーフ債券ストラテジスト。2013年より金融財政アナリスト。2010年には行政刷新会議事業仕分け第3弾「特別会計」民間評価者(事業仕分け人)を務めた。日経債券アナリストランキング、14年連続10位内ランクイン。日経財政アナリストランキング2位(2004年〜2006年)。財政制度等審議会委員、国の債務管理の在り方懇談会委員、地方債調査研究委員会委員。趣味は、映画鑑賞、水泳、スキューバダイビング、アニソンカラオケ等。

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