アナリストの忙中閑話【第103回】

アナリストの忙中閑話

(2019年12月19日)

【第103回】2020年(令和2年)の干支は「庚子(かのえ・ね)」。新たな変化・潮流が生まれる可能性、年末・年始の注目映画

金融経済調査部 金融財政アナリスト 末澤 豪謙

令和初の正月を迎える2020年(令和2年)の干支は「庚子(かのえ・ね、コウ・シ)」

令和初の正月を迎える2020年(令和2年)の干支は「庚子(かのえ・ね、コウ・シ)」。

「庚子」は、「干支」の組み合わせの第37番目で、陰陽五行では、十干の「庚」は「金」の「兄(陽)」、十二支の「子」は「水」の「陽」で、「相生(そうせい、そうじょう)」、「金生水(きんじょうすい)」として、「金」が「水」を生じさせる関係にある。「金属の表面には凝結により水が生じる」ないし「岩石の割れ目や地層のすきまに地下水がある」といったことなどを意味し、「金」が「水」を生み、助長する関係にある。

「庚」は十干の7番目の干で、「庚」は「杵を執る姿」の象形とされる。「更」に通じ「更新」を意味し、「継ぐ、償う」の意がある。植物の成長が止まって. 新たな形に変化しようとする状態を表す。

「子」は十二支の第1番目で季節は旧暦の11月、動物では「鼠」に配されている。方角は北、時刻は深夜0時を表す。「子」は「巫術(ふじゅつ)の時に神が乗り移る形、こどもの髪の毛がどんどん伸び茂る様」を表す象形文字であり、「孳、滋(ふえる・しげる)」という字があてられた。植物の種子の中に新しい生命がきざし始める状態を表す。

2020年の「庚子」には、新たな変化、潮流が生まれる可能性、レジーム更新や世代交代等に注目

(干支的に解説すると)「庚」と「子」を合わせると、2016年の「丙申(ひのえ・さる)」に勢力を拡大した経済や政治権力等が、2017年の「丁酉(ひのと・とり)」には、一段と勢いを増すが、2018年の「戊戌(つちのえ・いぬ)」には、その極致に達し、2019年の「己亥(つちのと・い)」にはピークアウト。2020年の「庚子(かのえ・ね)」には、新たな変化、潮流が生まれる可能性を表すということになる。レジーム更新や世代交代等に注目したい。

前回の「庚子」は1960年

前回60年前の「庚子」である1960年(昭和35年)には、国内では、1月に日米安全保障条約が調印され、6月には条約に反対するデモ隊が批准審議を行っていた国会を取り囲んだ。当時の岸信介内閣は同条約の自然成立後、混乱を収拾するため退陣。一方、後継の池田勇人内閣は「国民所得倍増計画」を打ち出し、戦後の高度成長期が政策面でも裏付けられることとなった。当時は岩戸景気(1958年7月-1961年12月)の真っ只中で、前年1959年5月のIOC総会で1964年の夏季オリンピックの開催地が東京に決定していたこともあり、その後はインフラ整備も本格化することになる。

海外では、フランスの植民地だったカメルーンなど、アフリカの17カ国が独立し、「アフリカの年」と呼ばれた。12月には国連総会で「植民地解放宣言」が採択された。また、ラテン・アメリカ自由貿易連合(LAFTA)条約が調印され、石油輸出国機構(OPEC)が結成されるなど、現在の新興国ないし発展途上国(当時は「後進国」と呼ばれていた)が国際的にも一定の地位を持ち始めた年と言える。

また、1960年8月には、ローマオリンピックが開催され、11月には米大統領選でジョン・F・ケネディ上院議員(マサチューセッツ州選出)が当選した。

「子年」は、4年に一度のオリンピックが開催され、11月には米国で大統領選

「子年」は、4年に一度のオリンピックが開催され、米国では大統領選・議会選・州知事選が実施される。

2020年には、7月24日から第32回オリンピック競技大会が東京で開催される(8月9日迄)。東京での夏季五輪の開催は1964年以来、56年ぶり、2度目。冬季五輪を含めた国内での開催は4回目。子年の1972年には冬季オリンピック札幌大会も開催(1994年冬季大会から夏季大会より2年前倒し)。

一方、米大統領選の投票日は2020年11月3日(火)だ。

戦後の子年の米大統領選では、1948年にはトルーマン大統領(民主党)が再選、1960年にはケネディ氏(民主党)が当選(相手は共和党のニクソン氏)、1972年にはニクソン大統領(共和党)が再選、1984年にはレーガン大統領(共和党)が再選、1996年にはクリントン大統領(民主党)が再選、2008年にはオバマ氏(民主党)が当選(相手は共和党のマケイン氏)と、再選に挑んだ大統領は何れも勝利している。

トランプ大統領には好材料かもしれないが、トランプ氏に過去のジンクスが通じるとは必ずしも思えない。

民主党が多数を占める米下院は12月18日の本会議で、トランプ大統領の弾劾訴追決議案2本を採決。「権力乱用」は賛成230、反対197、「議会妨害」は賛成229、反対198と、何れも民主党と無所属議員の賛成多数で可決した。

上院では2020年1月から、弾劾裁判が始まる見通しだが、有罪判決には3分の2の多数が必要なため、無罪判決が出ると見込まれる。現在、上院の構成は共和53に対し、民主47で、有罪判決を下すためには、共和党から20人の造反が必要でハードルが高いためだ。

歴代大統領44人のうち、弾劾訴追された大統領は第17代のアンドリュー・ジョンソン氏(弾劾裁判は1868年)と第42代のビル・クリントン氏(1999年)の2人のみ。何れも無罪判決となったが、ジョンソン氏はレームダック化し、党の候補者指名を得られず、クリントン氏は2期を終え退任。弾劾訴追された大統領として、再選に向けた選挙キャンペーンに挑むのは、トランプ氏が史上初めてとなりそうだ。トランプ氏は政治家の経験も軍人の経験もない史上初の米大統領だが、また、新たな歴史を作ることtになる。

子は繁栄?

株式相場に関する格言では、「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ、戌笑い、亥固まる、子は繁栄、丑つまずき、寅千里を走り、卯跳ねる」とされている。

十二支毎の日経平均の騰落率で「子年」は23.8%と「辰年」の28.0%に次ぐ高パフォーマンスを示しているが、1996年は▲2.6%、2008年は▲42.1%と、極めて不芳な結果に終わっている。2008年はリーマン・ショックの影響だが、騰落率が良かったのは、1960年の+55.1%や1972年の+91.9%と、高度成長期。相場格言も、子年は「当てにしない」方が良さそうだ。むしろ、2020年は一転、高変動率相場となる可能性もあろう。

「子年」は多数の自然災害に加え100年に一度の金融災害も発生

2019年の亥年同様、子年も過去は自然災害が多かった。

1948年には死者3,769名が発生した福井地震、1960年には我が国でも津波被害で死者・不明142名が生じたチリ地震が発生。チリ地震の規模はM9.5と、過去観測できた地震では地球上で最大。1984年の長野県西部地震、2008年は岩手・宮城内陸地震に加え、四川大地震も発生。

地球温暖化も勘案すると、引き続き台風や大雨・洪水等に注意を要するとともに、30年以内の発生確率が76%に達する南海トラフ地震、30年以内の発生確率が70%に達する首都直下型地震等、地震への備えも怠れないと言えそうだ。

また、2008年には金融経済災害とも言えるリーマン・ショックが発生。内外で株価が暴落するとともに、猛烈な信用収縮、景気後退が生じた。当時、「100年に一度の金融危機」と称されたのが記憶に新しい。

なお、現行憲法下の首相経験者で子年生まれは、1924年2月26日生まれの竹下登氏、同じく1924年3月3日生まれの村山富市氏、1936年7月16日生まれの福田康夫氏の3氏。子年生まれの首相は、亥年同様、総じて、「ハト派」が多い。

2020年は、引き続き、内外で政治と金融市場・経済のリンケージが強まる可能性

2020年は、過去数年同様、内外で政治と金融市場や経済のリンケージが強まる可能性が高そうだ。特に、米国では11月3日の大統領再選を控えたトランプ政権の政策動向、我が国では東京オリンピックと憲法改正動向に注目が集まろう。

安倍首相にとっては、ちょうど60年前に退陣した、祖父である岸元首相がライフワークとしていた憲法改正(自主憲法制定)の実現が、2021年9月の自民党総裁任期末を控え、桂太郎元首相を抜いて歴代最長となった政権の「レガシー」作りとしても、最大の政治課題と言えそうだ。但し、国民の理解が進んでいるとは言えず、憲法改正発議から国民投票の断行には相当な政治資本の消耗が避けられないだろう。

過去4年強でG7の首脳は5人が交替しているが、英国のキャメロン首相とイタリアのレンツィ首相の退陣は何れも国民投票での敗北が原因だ。特に後者の場合、改憲の是非が投票で争われた。憲法改正の発議と国民投票のタイミングは、次期衆院総選挙への影響も大きいと考えられる。

2020年の最大の課題は国際政治・経済問題

我が国では、2020年夏に東京オリンピックという一大イベントを控えているが、世界経済の成熟度は一段と増している。米国内で保守とリベラルの対立がかつてなく強まる中で、米大統領選・議会選が11月に実施される。欧州を含め、世界的に、政治混乱が収束する気配が見えない。好景気下の政治不安の背景には、所得及び富の格差拡大と移民・難民問題があると考えられるが、2020年はそうした問題が一段と深刻化する可能性が高そうだ。2020年の最大の課題は国際政治・経済問題となろう。

2020年も世界経済の拡張局面が続くと見込まれるが、政治リスクは拡大

2020年も、減速しつつも世界経済の拡張局面は続くと見込まれるが、米大統領選が近づくにつれ、リスク回避的な動きが強まる可能性は否定できない。

再選に向けて、トランプ政権の対外強硬姿勢が強まり、米中貿易戦争が一段と深刻化すれば、年後半の世界経済の成長回復期待が一段と後ズレすることも予想される。一方で、トランプ氏は株高も志向するとみられ、FRBには利下げ圧力を強めそうだ。為替政策を発動する可能性もあろう。

一方、欧州も波乱含みだ。12月12日の英総選挙では保守党が大勝し、単純過半数を確保した。ようやく英国のEU離脱が実現することになるが、ジョンソン首相は2020年12月末までの移行期間を延長しないと公約している。準備不足で年末に向け混乱が生じるおそれもある。

また、11月3日の米大統領選に加え、2020年春以降、スペイン、ドイツ、イタリア等で総選挙が実施される可能性がある。カナダも2019年10月の総選挙でトルドー政権が少数与党となり、政権基盤は脆弱化している。フランスもマクロン大統領の支持率は低迷したままで、今月にはゼネストも発生、現在も断続的に続いている。イスラエルは3月2日の再選挙が決定済。

2015年は「少子高齢化本格化元年」

我が国では、指摘されて久しい「少子高齢化」が足元で一段と本格化している。

2019年の日本人の出生数は90万人どころか、87万人を割る可能性が出てきている。国立社会保障・人口問題研究所の2017年の人口推計(中位推計)よりも2年早い。

筆者は2015年を「少子高齢化本格化元年」と名付けている。

背景には、1947年から1949年生まれの「団塊世代」が2014年末で全員65歳以上の「前期高齢者」となったのに加え、1971年から1974年生まれの「団塊ジュニア世代」が全員40歳代に達したことがある。2025年には、前者は全員75歳以上の「後期高齢者」、後者は全員50歳代となる。医療・介護問題に加え、雇用問題(若年層の減少と役職定年層ないし生活保護層の増大)が深刻化するおそれもある。

2020年を我が国の新陳代謝を高めるための「構造改革政策発動元年」に

日本経済の長期的な成長のためには、少子高齢化対策や将来的にも国際競争力が維持・強化可能な分野への重点的・戦略的な投資、規制改革や税制改革、行財政改革、財政健全化等、長期的な視点に立った政策の策定と実行が重要だろう。

筆者はそれらを「アンチ・エイジング政策」と総称している。近年、繰り返しになるが、2020年を我が国の新陳代謝を高めるための「構造改革政策発動元年」としたいものである。

年末・年始公開映画、SF大作の完結編や国民的人情喜劇の50周年記念作品も公開

以下は恒例の映画特集。今月号では、年末・年始公開映画をご紹介する。

今週末には、前月号でも特集したが、「a long time ago in a galaxy far far away:遠い昔、遥か彼方の銀河系」で始まる一世を風靡したSF大作の完結編が公開される。

前週末(12月14-15日)の国内観客動員ランキングでは、『アナと雪の女王2』が4週連続で第1位に(興行通信社調べ、以下同じ)。累計観客動員数568万人、累計興収は73億円を突破、年末・年始に向けても記録を伸ばしそうだ。

第2位は『ジュマンジ/ネクスト・レベル』、第3位は『屍人荘の殺人』、第4位は『映画 妖怪学園Y 猫はHEROになれるか』と、何れも初登場作品がランクイン。第5位は、『ルパン三世 THE FIRST』となった。

『アナ雪』と『スター・ウォーズ』、直接対決の行方は?

『アナと雪の女王2』と、クリスマスから年末・年始映画の観客動員及び興収記録を争うことになりそうなのが、やはり、ディズニー配給の『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』。12月20日に日米同時公開。同作品は『スター・ウォーズ』シリーズ新たな3部作、『スター・ウォーズ フォースの覚醒』(2015)、『スター・ウォーズ 最後のジェダイ』(2017)に続く3作目。『スター・ウォーズ』サーガの「エピソード9」にあたり、1977年のシリーズ1作目から語り継がれてきたスカイウォーカー家の物語の完結編。

帰ってきた「寅さん」

男はつらいよ お帰り 寅さん

『男はつらいよ お帰り 寅さん』
2019年12月27日(金)全国公開
©2019松竹株式会社

12月27日公開の『男はつらいよ お帰り 寅さん』は、1969年に第1作が劇場公開された山田洋次監督の『男はつらいよ』シリーズの50周年記念作品。1997年の『男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇』以来、22年ぶりの公開作品。主題歌は桑田佳祐さんが担当。

諏訪満男(吉岡秀隆)は小説家になり、中学三年生の娘と二人暮らし。最新作の評判は良いが、次回作の執筆がはかどらない。なぜか夢の中には、初恋の人・イズミ(後藤久美子)が現れて悩みだす始末。

そんな時、満男は妻の七回忌の法要で柴又の実家を訪れるが、帝釈天の参道にあった「くるまや」はカフェに生まれ変わっていた。満男は、毋・さくら(倍賞千恵子)、父・博(前田吟)たちと昔話に花を咲かす。いつも自分の味方でいてくれた伯父・寅次郎(渥美清)との、騒々しくて楽しかった日々。あの寅さんへの想いが蘇る。

2020年1月10日公開の『フォードvsフェラーリ』は、マット・デイモンさんとクリスチャン・ベールさんが初共演でダブル主演を務め、1966年のル・マン24時間耐久レースで絶対王者フェラーリに挑んだフォードの男たちを描いたドラマ。『LOGAN ローガン』のジェームズ・マンゴールド監督がメガホンをとった。

ル・マンでの勝利という、フォード・モーター社の使命を受けたカー・エンジニアのキャロル・シェルビー(マット・デイモン)。常勝チームのフェラーリに勝つためには、フェラーリを超える新しい車の開発、優秀なドライバーが必要だった。彼は、破天荒なイギリス人レーサー、ケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)に目をつける。限られた資金・時間の中、シェルビーとマイルズは、力を合わせて立ちはだかる数々の乗り越え、いよいよ1966年のル・マン24時間耐久レースで長年絶対王者として君臨しているエンツォ・フェラーリ率いるフェラーリ社に挑戦することになる。

カイジ ファイナルゲーム

『カイジ ファイナルゲーム』
2019年1月10日(金)全国東宝系にてロードショー
©福本伸行 講談社/2020映画「カイジ ファイナルゲーム」製作委員会

同じく10日公開の『カイジ ファイナルゲーム』は、講談社の「ヤングマガジン」で連載され、シリーズ累計発行部数2,100万部を超える大ヒットとなった福本伸行氏の人気コミック「カイジ」を藤原竜也さん主演で実写映画化した『カイジ』シリーズ3作目で、シリーズ完結編。

2020年、国を挙げて盛大に開かれた東京オリンピックの終了を機に、この国の景気は急激に失速。金を持つ強者だけが生き残り、金のない弱者は簡単に踏み潰される世の中になっていった。派遣会社からクズと罵られ、少ない給料で自堕落な生活を送るカイジは、ある日、帝愛グループ企業の社長に出世した大槻と再会。

大槻から、金を持て余した老人が主催する「バベルの塔」というイベントで、一獲千金のチャンスの話を持ちかけられる。

福士蒼汰さん、関水渚さん、新田真剣佑さん、吉田鋼太郎さんらがシリーズ初参戦し、過去作からも天海祐希さん、松尾スズキさん、生瀬勝久さんらが再登場。監督は過去2作同様、佐藤東弥氏。

1月17日公開の『ペット・セメタリー』は、1989年に映画化されたスティーブン・キング氏の同名のホラー小説を、新たな設定で再映画化。

家族と田舎に引っ越した医師ルイス(ジェイソン・クラーク)。新居の裏には謎めいた動物の墓地「ペット・セメタリー」があった。ある日、飼い猫が事故にあうと、墓地を越えた奥深くの森で猫を埋葬する。しかし次の日、凶暴に豹変した猫が姿を現わした。その地は、先住民が語り継ぐ秘密の森だったのだ。そして迎えた娘エリー(ジェテ・ローレンス)の誕生日、彼女は交通事故で帰らぬ人に。果たしてルイスの取った行動とは。

同じく17日公開の『ラストレター』は、『Love Letter』の岩井俊二監督が、初めて出身地である宮城を舞台に、手紙の行き違いをきっかけに始まったふたつの世代の男女の恋愛と、それぞれの心の再生と成長を描いた作品。

裕里(松たか子)の姉の未咲が亡くなった。裕里は葬儀の場で、未咲の面影を残す娘の鮎美(広瀬すず)から、未咲宛ての同窓会の案内と、未咲が鮎美に残した手紙の存在を告げられる。未咲の死を知らせるために行った同窓会で、学校のヒロインだった姉と勘違いされてしまう裕里。そしてその場で、初恋の相手・鏡史郎(福山雅治)と再会することに。勘違いから始まった、裕里と鏡史郎の不思議な文通。裕里は、未咲のふりをして、手紙を書き続ける。その内のひとつの手紙が鮎美に届いてしまったことで、鮎美は鏡史郎(回想・神木隆之介)と未咲(回想・広瀬すず)、そして裕里(回想・森七菜)の学生時代の淡い初恋の思い出を辿りだす。ひょんなことから彼らを繋いだ手紙は、未咲の死の真相、そして過去と現在、心に蓋をしてきたそれぞれの初恋の想いを、時を超えて動かしていく。

時間の進み方(感じ方)は相対的なもの

平成が終わり、令和が始まり、来年はオリンピックも56年ぶりに東京で開催される。

近年、ますます時間の進みが速くなったように感じる。ちょっと前に正月を迎えたと思ったら、既に年末だ。但し、よく考えると当然か。時間の進み方(感じ方)は相対的なものだ。日常生活でも、電車やバスを待つ10分などは長く感じる一方、気の置けない仲間との飲み会の2〜3時間はあっという間だ。

来年4月に小学校入学を控えた6歳児の1年間は人生の6分の1を占めるが、「庚子」の来年に還暦を迎える方の1年間は60分の1に過ぎない。相対スピードは10倍だ。

老後の足音が近づく中、2020年(令和2年)は、記憶に残る1年にしたいものである。

年末のご挨拶

最後に、1年間、「アナリストの忙中閑話」におつきあい頂き誠にありがとうございました。来年もよろしくお願い申し上げます。

それでは良いお年をお迎えください。

末澤 豪謙 プロフィール

末澤 豪謙

1984年大阪大学法学部卒、三井銀行入行、1986年より債券ディーラー、債券セールス等経験後、1998年さくら証券シニアストラテジスト。大和証券SMBC金融市場調査部長、SMBC日興証券金融市場調査部長等を経て、2012年よりチーフ債券ストラテジスト。2013年より金融財政アナリスト。2010年には行政刷新会議事業仕分け第3弾「特別会計」民間評価者(事業仕分け人)を務めた。日経債券アナリストランキング、14年連続10位内ランクイン。日経財政アナリストランキング2位(2004年〜2006年)。財政制度等審議会委員、国の債務管理の在り方懇談会委員、地方債調査研究委員会委員。趣味は、映画鑑賞、水泳、スキューバダイビング、アニソンカラオケ等。

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