LC-PH 戦略〜財務状況とチャートを活用〜
LC-PH 戦略とは?
個別企業の財務状況(ファンダメンタルズ分析)とチャート(トレンド分析)を使って投資実践。
LCはロスカット(損失の抑制)、PH はプロフィットホールド(含み益の拡大)を指します。
STEP1 投資対象の選定
銘柄を選ぶファンダメンタルズの判断材料の代表例としては以下のようなものがあります。
ファンダメンタルズ分析で絞り込んだ銘柄の中から、株価が上昇トレンドにあると思われる銘柄を探します。
- グロース(成長性)
売上高や利益の水準が増加傾向にあり、企業そのものが成長過程にあること。 - バリュー(割安)
PBR(株価純資産倍率)や予想配当利回りなどの指標が、市場平均と比べて割安であること。 - 収益性
ROA(総資本利益率)やROE(自己資本利益率)、売上高利益率など、収益性が相対的に高いこと。 - 安定性
自己資本比率が高い、有利子負債比率が低い、キャッシュリッチなど、財務的な安定性が高いこと。
STEP2 損失の抑制(ロスカット)
- 株式投資において「損」は避けて通ることはできませんが、「損」を出来るだけ小さく抑えることは可能です。その方法が、ロスカット(損切り)です。
- STEP1で選定して投資した銘柄が下落トレンドに転じてしまった場合、早目にロスカットを行って損失の拡大を防ぐことが重要です。
- ロスカットのあとに株価が反発することもありますが、ロスカットは損失の拡大を未然に防ぐために必要なコストと考えます。
- ロスカットによって損失を小さくすることで、次の投資で挽回するための資金の確保を図ります。
- 損失が拡大すると精神的に不安定になりがちですが、ロスカットによって気持ちを切り替えることができます。
STEP3 含み益の拡大(プロフィットホールド)
- 投資した銘柄に利益が乗ってくると、利益を確定したくなるものですが、原則として株価が上昇トレンドを続けている限りは含み益のある銘柄の保有を継続(プロフィットホールド)します。
- トレンドの項にあったように、上昇トレンドにある銘柄は驚くほど大きく上昇することがあります。
- 手仕舞いは、トレンドの転換が見込まれたときに検討することになります。
LC-PH 戦略の実践編
- 1,000円の前回高値を上抜けたことで株価の上昇トレンドが確認できた場合には、①ロスカット検討ポイント(LCP)を900円に設定した上で買付します。
- その後、株価が順調に上昇した場合にはロスカット検討ポイントを②1,200円、③1,800円と切り上げてプロフィットホールドしていきます。(ロスカット検討ポイントを割り込んだ場合には速やかにロスカットを行います。)
- ④の時点でロスカット検討ポイント1,800円を割り込み、下落トレンドへの転換が確認できたので、手仕舞い売りを行います。
- そして⑤の1,100円の時点で下落トレンドから再度の上昇トレンド入りが確認できたため、再度ロスカット検討ポイントを1,050円で設定した上で、買付を行います。
LC-PH 戦略のまとめ
投資期間や損益の大小と利益・損失をまとめると下記のようになります。