プレスリリース

2003年7月28日
日興コーディアル証券株式会社

日本初、外国ETF “DIAMONDS ETF”の取扱いの開始について

 日興コーディアル証券株式会社(本社:東京都千代田区、取締役社長:有村純一、以下「日興コーディアル証券」)は、ステート・ストリート・バンク・アンド・トラスト・カンパニー(本社:米国マサチューセッツ州、以下「ステート・ストリート」)が日本における外国投資信託の届け出を行なった “DIAMONDS Trust, Series T”(以下、「DIAMONDS ETF」)の取扱いを本日7月28日から日本で初めて開始いたしました。

 日興コーディアル証券は、お客様のニーズに対応した付加価値の高い商品・サービスを提供するために、国際分散投資商品の導入、新たな商品・取引手法の開発に取り組んでいます。当社が取り組んでいる国際分散投資は、資産に係る市場リスクを軽減しつつ安定的なリターンを獲得するために重要な投資戦略であり、国内においても一層拡大していくものだと当社は考えています。
 また、今後、個人投資家の方々が外国の株式市場に投資していく上で、株式市場を代表する指数への連動を目指す商品をご提供できることが、お客様の利便性を高め、選択の幅を広げることにつながるものだと考えています。
 この度、ステート・ストリートが米国アメリカン証券取引所に上場している“DIAMONDS ETF”の日本における外国投資信託の届け出を行ない、日興コーディアル証券が“DIAMONDS ETF”の取扱いを日本で初めて開始したことによって、国際分散投資を比較的少額の資金で株式と同様の取引が可能となる利便性を日本の個人投資家の皆様に提供することが可能となります。

“DIAMONDS ETF”とは?

  • 米国のアメリカン証券取引所に上場しているETFです。(98年1月上場)
  • 米国の代表的株価指数「ダウ・ジョーンズ工業株30種平均」への連動を目指します。

(商品の特長)

  • 日米株式市場における国際分散投資が可能
    国際分散投資は、特定の国に起因する株価変動リスクを低減させるために重要な意味を持っています。従って、各種グローバルアセットアロケーションモデルも株式は指数ベースとなります。ETFは指数全体を売買できるという利便性を備えているので、例えば上場 TOPIXとDIAMONDSの両ETFに投資することによって日米の代表的指数に分散投資が可能となります。
  • 少額でのインデックス投資が可能
    100万円強でダウ工業株30種平均へのインデックス投資が可能となります。
    <直近データ>(03.07.25現在)
    価格:92.91ドル、時価総額:約56億ドル(1ドル119円換算:約6700億円)
  • 株式と同様の取引が可能
    取引所に上場しているため、一般的な投信のように前日の基準価格での解約・買取ではなく、株式と同様に市場での指値注文が可能となります。(海外委託取引の場合)

“DIAMONDS ETF”の商品概略

説明事項 説明内容
1. ファンドの形態 米国籍オープンエンド型ユニットトラスト(契約型)

ファンドの名称

DIAMONDS Trust, Series T
ダイアモンズ トラスト シリーズ I

運用会社名

ステート・ストリート・バンク・アンド・トラスト・カンパニー

内国投信・外国投信の別

外国投資信託
(アメリカン証券取引所において取引されています。)

建て通貨

米ドル
2. ファンドの状況  

(1)ファンドの性格
   目的及び基本的性格

ダウ工業株30種平均指数への連動を目指します。

(2)投資方針

 

1)投資の基本方針

ダウ工業株30種平均指数への連動を目指します。

2)投資対象

ダウ工業株30種平均指数採用全銘柄

3)分配方針

原則毎月行われます。

(3)クローズド期間

ありません。

(4)取引単位

日興コーディアル証券での取引単位は、100口以上100口単位

(5)管理報酬等

純資産価額に対して年0.18%(うち受託会社報酬 年率 0.06〜0.10%)

(6)投資リスク

当ETFは米ドル建てで取引され、また、米ドル建ての株式に投資しているため、円貨で取引される場合は外国為替相場の変動の影響により、投資元本を割り込む場合があります。また、通貨不安が発生して、大幅な為替変動が起こったり、円への交換が制限される、あるいは出来なくなる場合があります。
また、米国の政治・経済・社会情勢の変動や天変地異等により、連動指数が下落したり、ETFの売買が制限されたり、売買や受渡等が不能になる場合もあります。
当ETFは米国の売買制度や課税制度等に準じますが、これら制度等の変更が行われる場合があります。

(7)手数料等及び税金

 

1)売買手数料

国内非上場外国株式と同様の売買手数料がかかります。

2)信託財産留保額

ありません。

3)課税関係

分配金に対して現地(米国)課税15%、国内5%の源泉徴収税が課税されます。なお、税制は変更となることがあります。
  • 当ETFのお申し込みを検討される際には、必ず外国証券内容説明書をご覧ください。
  • 国内の取引所非上場の外国ETFは、日本の証券取引法に基づく企業内容の開示が行われておりませんので、ご注意ください。
  • 「DIAMONDS」は、ダウ・ジョーンズ・アンド・カンパニー・インクの登録商標です。

【ご参考】

≪米国のETF市場について≫

 米国のETFは、テクノロジー、エネルギーといった業種別の株価指数に連動するものや、米国以外の株式市場の株価指数に連動するものなどもあり、合わせて約100銘柄で約10兆円の資金が運用されています。
 海外ではETFの市場規模は大きく、商品間の競争も厳しいだけに運用コストは割安です。

≪世界最大のETF市場であるAMEX(アメリカン証券取引所)≫

AMEXにはETFが約100銘柄上場していますが、代表的なETFは以下の通りです。

1993年 SPDR(S&P500株価指数)上場
1998年 DIAMONDS(ダウ・ジョーンズ工業株30種平均)上場
1999年 Nasdaq-100(Nasdaq-100 index)上場

≪米国のETFは3種類に大別される≫

市場全体のインデックス型
業種別インデックス型
海外銘柄のインデックス型

≪「ダウ・ジョーンズ工業株30種平均」(NYダウ)とは≫

 世界で最も知名度の高い指数である「ダウ・ジョーンズ工業株30種平均」は、各セクターを代表する30の優良銘柄で構成される株価指数です。現在はインテルやマイクロソフトなど世界的企業を中心に、日本でも非常に馴染みのある米国企業が多く、業種も食品、金融、ハイテク、小売など幅広い分野で構成されております。
 「NYダウ」の時価総額は2003/7/25現在、約346兆円(1ドル119円換算)。

以上