INTERVIEW 03 投資銀行ビジネスを取り巻く環境変化と、職場としてのSMBC日興証券の強み

結果を出し続けているシニアバンカーに、投資銀行ビジネスを取り巻く環境変化、自社の強みなどを聞きました。

経営面から企業の成長を、日本経済の成長を支えたい

─SMBC日興証券に入社を決めた理由を教えてください

私が就職活動をしていたころ、日本経済はバブル崩壊以降成長が見られず人口も減少しており、企業の経営力についても欧米に後れを取っている、などと言われていた時代でした。そのような環境で私は、日本企業の経営をよりよくすれば企業も成長し、経済も上向きになるのではと考え、コンサルティングや投資銀行の仕事に興味を持ちました。そして当時、日本の投資銀行市場で実績トップクラスだった日興シティグループ証券(当時)に部門別採用で入社しました。

─どのような業務を担当していますか

コンシューマー・リテール&ヘルスケアグループは、食品会社や化粧品会社のような消費財メーカー、コンビニや百貨店、外食企業・アパレル企業のような小売業、旅行代理店や家事代行のようなサービス業、製薬企業や介護企業のようなヘルスケア関連などの企業を担当しています。

私の担当は、ヘルスケア以外の全般です。シニアバンカーとして、株式・債券の発行によるお客さま企業の資金調達やM&Aの提案を行い、獲得後の執行支援をしています。他にも、配当政策、負債と資本の比率、株主優待、コーポレートガバナンス、ESG、ストックオプション、海外進出やEコマース強化等の経営戦略など、経営に関するさまざまなご相談をお受けしています。

お客さまの期待値を少し上回るポジティブサプライズを続けていく

─日本の企業は変わってきましたか

15年近く投資銀行業務に従事していますが、変わってきていると思います。かつては「借入金は悪いことだ」という発想もありましたが、今はむしろ「借入金をうまく活用していこう」というスタンスの経営者も増えています。また、売上至上主義から、利益重視に考え方も変わってきたと思います。経営者の判断ベクトルが変わってきている分、自分たちもより専門性を高める努力が必要です。

経済は生き物なので、海外の紛争や戦争、原材料や燃料の高騰など、予期していないことも起こります。その影響で今までの資金調達手法が通じなくなったり、政権交代で税金の仕組みが変わったり、消費者のトレンドが変わったり、あるいは世の中で「株価だけ上がればいいわけじゃない」という風潮が強まったり、弱まったりしています。そうした環境に合わせて、状況を冷静に見極め、お客さまに最適なソリューションを提案することが求められていると感じます。

─仕事をする上で大切にしていることを教えてください

期待を少し上回り続けることです。期待を大きく上回ることは素晴らしいですが、労力がものすごくかかるためサステナブルではありません。かといって効率を重視して期待どおりの答えを用意しても「まあ、そうだよね」という評価になってしまう。だから少しだけ期待を上回ること、それを続けていくことを心掛けています。期待値を少し上回るポジティブサプライズを仕掛けていく、小さな結果の積み重ねが結果的には信頼につながりますから。

投資銀行の仕事は一発勝負ではありません。ホームランを打つ日もあればノーヒットの日もある人より、毎試合ヒットを打ってくれる人のほうが、お客さまとしては安心できるものだと思います。

日本トップクラスの案件数と提案の質の高さ。成長機会は多い

─仕事をしていて楽しい、うれしいと思う瞬間を教えてください

お客さまより案件をお任せいただけた時です。もちろん、案件の遂行能力も考えて「この案件は、SMBC日興証券にお任せしたい」とおっしゃっていただいているので、お受けした仕事は責任持って最後まで関わりますし、完了後の達成感もあります。それでもご使命いただいた瞬間は、「他社ではなく、自分たちを選んでもらえた」と実感できるので、ひときわ喜びを感じる瞬間です。

─働く環境、職場の雰囲気はいかがですか

仕事の質に対しては厳しいですが、圧力をかけたりする人はいませんし、ノルマもありません。ハードワークが求められるけれど成果を残せば報われる実力主義の面もあるので、上下関係もあまりなく、割とフラットなカルチャーだと思います。メンバーはいわゆる「いい人」が多く、これは転職によって他社から来た方ほぼ全員から聞く話です。本部長や部長にも気軽に話しかけられますし、私は駿と下の名前で呼ばれていますね。

日本でもトップクラスに案件数が多く、提案力も高いとお客様から評価されていると思います。IPOのトップレフトの役割やTOB代理人など、外資系ではなかなかできないサービス・役割もあります。自社の海外拠点に加え、提携しているJefferiesに出向して海外で腕を磨くこともできます。私は社内の留学制度を活用して海外でMBAを取得する機会をいただきました。成長機会という点では、素晴らしいものがあると思います。

伊藤 駿

コーポレート・ファイナンス本部
コンシューマー・リテール&ヘルスケア(CRH)グループ
Director