「配当貴族銘柄」とは?― 25年以上増配を続ける、米国の優良企業 ―
配当貴族銘柄の魅力
配当貴族とは、長期にわたり毎年配当を増やしている企業を指します。
米国では一定期間以上連続して増配している優良株を集めて算出した「配当貴族指数」があり、その中でもS&P500の構成銘柄のうち25年間連続して増配している優良大型株のパフォーマンスを測定する「S&P500配当貴族指数」が有名です。
安定したインカムゲイン
米国企業は株主還元に積極的であり、配当を安定的かつ継続的に支払う傾向があります。
2024年におけるS&P500構成企業の配当支払い総額は約100兆円に達しました(グラフ5参照)。
また、米国株式では配当の分配回数が年4回(四半期配当)の企業が多く、定期的にキャッシュフローを得やすい点が特徴とされています。
ディフェンシブ銘柄としての役割
公益事業や生活必需品といった業種が、比較的配当利回りが高く、長期間増配を続けている傾向があり、いわゆるディフェンシブ銘柄と呼ばれています。
こうした銘柄は、一般的に業績が景気の影響を受けにくいとされており、景気が減速・後退する中で相場が軟調となる局面では、株価には相対的な下値抵抗力が期待されます。
また、連続増配年数が長い銘柄を長期保有することは、株式のトータルリターンを高めるための選択肢の1つとも言えます。
例えば、米医薬品・医療機器大手のジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)は2025年7月7日時点で63年連続で増配をしていますが、2000年代後半の景気後退時に減配をする企業が多い中、増配を継続してきた企業なのです。
一見安定して見える企業でも、市場環境の変化や規制強化などにより業績が悪化し、減配や無配に転じるリスクがあります。
特に金利上昇局面では、高配当銘柄は債券との利回り比較で魅力が低下し、負債の多い企業では財務悪化や株価下落のリスクが高まります。そのため、事業の将来性や財務の健全性を事前に確認することが重要です。
また、景気が良く株式市場全体が上昇する局面では、ディフェンシブ銘柄や高配当銘柄は株価上昇が遅れやすく、配当を含めたトータルリターンでも、成長力の高いグロース銘柄に劣る場合があります。
代表的な配当貴族銘柄 〜生活に身近な米国企業の配当例〜
下記の4つの企業は過去、約50年以上増配を続け、20年前と比べて配当額が倍以上となっています。
連続増配年数が特に長いことで有名な銘柄で、一株当たりの年間配当額の推移を見ていきましょう。
プロクター・アンド・ギャンブル(PG)
連続増配年数69年
コカ・コーラ(KO)
連続増配年数63年
ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)
連続増配年数63年
マクドナルド(MCD)
連続増配年数48年
※データは2005〜2027年、2025年〜2027年は市場予想。配当支払い日にもとづく暦年ベース。市場予想はBloomberg集計(日本時間2025年6月30日時点)
出所:会社HP、BloombergよりSMBC日興証券作成
連続増配年数が長い主な銘柄の10年騰落率と10年トータルリターン
配当貴族銘柄は、株価の値上がり益(キャピタルゲイン)と配当収入(インカムゲイン)の両方を狙うことができ、株価が下落した場合でも配当収入の積み上げによって、その影響をカバーすることができます。
| 連続増配年数 | 銘柄名 | ティッカー | 業種 | 10年騰落率 | 10年トータルリターン(配当再投資) | 購入ボタン |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 69年 | エマーソン・エレクトリック | EMR | 資本財・サービス | 2.41倍 | 3.16倍 | |
| 69年 | プロクター・アンド・ギャンブル | PG | 生活必需品 | 2.04倍 | 2.69倍 | |
| 63年 | コカ・コーラ | KO | 生活必需品 | 1.80倍 | 2.47倍 | |
| 63年 | ジョンソン・エンド・ジョンソン | JNJ | ヘルスケア | 1.57倍 | 2.07倍 | |
| 52年 | S&Pグローバル | SPGI | 金融 | 5.25倍 | 5.79倍 | |
| 52年 | ウォルマート | WMT | 生活必需品 | 4.14倍 | 5.01倍 | |
| 48年 | マクドナルド | MCD | 一般消費財・サービス | 3.07倍 | 3.94倍 | |
| 46年 | シャーウィン・ウィリアムズ | SHW | 素材 | 3.75倍 | 4.11倍 | |
| 42年 | エクソン・モービル | XOM | エネルギー | 1.30倍 | 2.01倍 | |
| 41年 | アトモス・エナジー | ATO | 公益事業 | 3.01倍 | 3.82倍 | |
| 30年 | IBM | IBM | 情報技術 | 1.90倍 | 2.92倍 |
注:連続増配年数は会社が直近で支払い済、または支払い予定を公表済の1株当たり四半期配当額にもとづく(日本時間2025年6月30日時点)
10年騰落率と10年トータルリターン(配当再投資)は2015年6月30日〜2025年6月30日
出所:Bloomberg、会社発表資料よりSMBC日興証券作成
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