INTERVIEW 04 総合職から専門職へ、きっかけとなったロンドン勤務

2021年に新卒採用で入社し、2年目の冬に希望して海外出向のチャンスを得た資本市場業務部の坪田さんに、キャリアの転換点となった海外拠点での業務や、業務を通して感じたことを聞きました。※掲載内容は取材当時のものです。

海外で働くことは、子どものころからの憧れだった

─ 資本市場業務部(グローバル・キャピタル・マーケット本部)での業務内容を教えてください

2021年に新卒採用で入社し、総合職として資本市場業務部に入りました。主に事業会社や不動産投資法人によるエクイティ・ファイナンスや外債発行におけるエクセキューション業務を担当しています。具体的にはお客さまが株式や債券を発行する際、投資家へ配布する目論見書や市場へお知らせするプレスリリース、当社が引受業務を行うにあたり締結する引受契約書などを作成します。私はプロフェッショナルとして、エクセキューションフェーズを中心に、案件を組成する提案段階では、執行を見据えたお客様さまへの必要書類やスケジュール、留意点のご案内、準備時に生じるお客様の様々な法的論点の解決に向けた諸整理を行い、具体的な執行段階では、必要書類のドラフト、弁護士や当局との議論、交渉などを行なっています。2023年の6月から2024年の年末までは、ロンドンにあるSMBCバンクインターナショナルに出向していました。

─ 海外で働きたい思いは、いつごろからあったのですか

私は父の仕事の関係で、小学生の途中から中学生までの6年間を海外で過ごした経験があり、漠然と社会人になったら海外で働いてみたいと憧れていました。就職活動で金融業界を選んだのは、グローバルなビジネスに関わりたかったから。総合職で入社したのは、いろいろな可能性や選択肢を残しておきたかったからです。資本市場業務部への配属は、本当に良い巡り合わせだったと思っています。1、2年目は、先輩の背中をがむしゃらに追いかけていましたね。そして2年目が終わるころ、大学で法律を専攻していた経験や、チーム内の先輩方が経験されていない業務経験を積むことで、「自分ならではの強みを磨き、もっとチームに貢献できるんじゃないか」と、海外勤務の部内公募に応募しました。

─ ロンドンへの出向中、総合職から投資銀行部門の専門職に転換されましたね

ロンドンに行き、日本とは違った視点で業務を経験したことが大きいです。法律や制度の面からチームを支え、必要な場面ではしっかりと存在感を示せるポジションが自分に合っていると感じたこと、グローバルな投資銀行ビジネスの面白さを知ったことが、専門職に転換した大きな理由です。この分野で専門性を高めていきたいと思いました。

海外で経験した幅広い業務と、実感した成長

─ ロンドン拠点での担当業務では、どのような業務を担当されましたか

東京では当社が主幹事となるプライマリー業務が多いですが、ロンドンでは、ロンドン拠点が引受主体となるエクイティやデットファイナンスなどのプライマリー業務に加え、セカンダリー業務など東京では担当できない案件にも取り組みました。また、カバーする範囲も日系の発行会社だけではなく欧州や中東まで広がり、法律や制度も日本とは違うので、現地スタッフやコンプライアンス部門とも密に連携しました。日本では直接議論に関わらない領域に主体的に関与することができたのは貴重な経験でした。

─ 業務を進めていく中で、違いを感じたところを教えてください

ロンドン拠点でのチームに日本からの駐在員は私だけで、あとはすべて現地スタッフでしたが、国籍や文化などバックグラウンドが違う方ばかり。自分なりの考え方や価値観をしっかり持っていて、互いの主張を尊重しながら、意見をまとめていかなければならない点が、これまでとの大きな違いでした。問題解決のプロセス1つをとっても、何か問題が発生したときに、日本ではまず原因を追及することから始めると思うんです。ロンドンでも原因追及はしますが、まずは「今どうする」「次どうする」というネクストアクションに主眼を置くことが多かったと思います。問題解決におけるプロセスの違いは、現場で働いたからこそ経験できたと思います。

─ 海外勤務の経験で得たことや、ご自身の中で変わったことはありましたか

自分の考えをしっかり主張できるようになったと思います。ロンドンでは、いわゆる「察してもらえる空気」がなく、主張をしないと「意見がないのね、同意でいいよね」と思われてしまうんです。帰国後に上司や先輩に「しっかり意見を言うようになったね」と言ってもらえることが多くなったので、そこは成長した点だと思います。もう1つは、相手の立場や状況をより考えられるようになったこと。東京にいたころは「どうしてロンドン拠点はこういう考え方や業務の進め方をするんだろう」と感じることもありましたが、実際に現地で働いてみて、そこに至った事情や背景、立場の違いなども理解できたので、より広い視野で考えられるようになったと思います。

年次に関係なくチャンスを与えてくれる環境

─ 海外業務の公募は、競争率が高いのですか

部署や業務内容によって差はあると思いますが、私のときは部内の募集に複数の方が応募したと聞いています。当社のいいところは、年次が来たから順番に派遣するのではなく、想いが強い人を推してくれることだと思います。私自身2年目の終わりに応募しましたが、「将来はこういうキャリアを目指したい」、「社会人1、2年目でこういう業務を担当したからこそ挑戦したい」といった思いや背景まで見てチャンスを与えてくださったのだと思います。

─ 坪田さんが目指すキャリアを教えてください

業務の内容だけでなく、専門性を持ってチームに貢献できる立ち位置も含めて、この仕事にとても魅力を感じています。先頭に立って引っ張っていくリーダーシップも大切ですが、法律・制度面での専門性をもってアドバイスを行い必要なときに存在感を発揮するリーダーシップも重要だと、私は思います。後者のようなリーダーシップを発揮して、チームとしての成功につながるよう、グローバル規模の案件を担当している各部門のプロフェッショナルからたくさんのことを学びながら、専門性をさらに磨いていきたいと思っています。

部内に女性の副部長もいらっしゃるので、ゆくゆくは組織をつくり、けん引していくマネジメントへの憧れもあります。そうなれるよう、今は1人のプレイヤーとして案件で存在感を発揮し、周囲の信頼を得ることが目標です。

坪田 夏美

資本市場業務部