FXの仕組み

FXは証拠金を用いて外国為替の差金決済を行います。
ここではFXの仕組みについて、「外国為替」と「証拠金」の2つの観点からわかりやすくご説明します。

外国為替

外国為替は異なる2つの通貨の交換を意味し、通貨を交換するための市場を「外国為替市場」といいます。外国為替市場では時差の関係もあり、市場参加者はほぼ24時間どこかの市場で取引ができます。FX提供会社は、この市場参加者から取得したレートを基に直接お客さまと取引(相対取引)を行うので、お客さまはほぼ24時間取引を行うことができます。

外国為替

証拠金とレバレッジ取引

FXは、売買の都度、代金を受け渡すのではなく、決済により生じた損益(差額)のみを受け渡す差金決済を行う取引です。このような取引では損失が生じた場合でも決済ができるよう一定の資金を預け入れます。預け入れた資金を証拠金といい、証拠金を使用した取引を証拠金取引といいます。なお、未決済の保有残高をポジションといいます。

決済した時に発生した損失は差し引かれる。決済した時に発生した収益は加算される。

FXは証拠金を担保に少ない資金で大きな金額の取引を行うことができます。これをレバレッジ取引といいます。個人のお客さまが当社を含む国内FX提供会社で取引を行う場合、証拠金の最大25倍まで取引ができます。

少ない資金で大きな金額の取引を可能にする。

ただし、レバレッジ取引は大きな収益を得ることがある反面、大きな損失が生じることもあります。FXに慣れていない段階では、証拠金を十分に用意してから始めることをおすすめします。

証拠金100万円で「USD/JPY」の取引(買い)

  • スプレッド、スワップポイント等は考慮しておりません。

FXの取引の流れ

①通貨の選択

お客さまは交換する通貨を選択します。この交換する2つの通貨を通貨ペアといいます。例えば米ドルと日本円の取引の場合、取引画面等では「USD/JPY」とアルファベット3文字の通貨コードで表記されることが一般的です。また「/」で区切られた通貨の左側は「基軸通貨」、右側は「決済通貨」を意味します。つまり、「USD/JPY」を買うということは、日本円で米ドルを購入するということを意味しています。

②売り/買いの選択

次に「売り」または「買い」の別を選択します。
FXは証拠金取引であるため、「売り」からもスタートでき、対象となる通貨ペアのレートが下落している局面でも収益をねらうことができます。

FXの売り取引のイメージ

USD/JPY100円のとき、1万ドル(100万円相当)を売った場合、USD/JPY98円(円高)になったときに買い戻すと2万円の収益となり、USD/JPY102円(円安)になった際に買戻せば、2万円の損失となります。

FXの売り取引のイメージ

  • スプレッド、スワップポイント等は考慮しておりません。

注文後の流れ

お客さまが注文を行い、約定が成立すると、FX提供会社は、リスクヘッジのために適宜カバー取引を行います。FXはFX提供会社とお客さまの相対取引のため、FX提供会社が注文を受けた場合、そのままではFXによるお客さまの収益は、FX提供会社にとって損失となってしまいます。そこで、FX提供会社はお客さまの注文に応じて、自らもカバー先の金融機関に対して注文を行い、リスクヘッジしています。このヘッジ取引をカバー取引といいます。

注文後の流れ

ただし、全てのFX提供会社が同じようにカバー取引を行っているわけではなく、どのようなカバー先とどのような頻度・比率でカバー取引を行っているかは、FX提供会社によって異なります。なお、当社では、カバー取引を行っていない未カバー部分について、ホームページで毎月公表しています。

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