初めてでもわかりやすい用語集

国際分散投資 (こくさいぶんさんとうし)

国際分散投資とは、資産運用に当たり、さまざまな金融資産に分散して投資することです。株式・債券・不動産など資産の種類、日本・先進国・新興国など投資先地域、通貨への分散投資を複合させるのが一般的です。
たとえば、ひとつの国のみに投資すると、その国の経済や政情の動向だけに投資成果が左右されがちになります。その国のマーケットが好調であればいいのですが、悪いときもあります。そうしたひとつの国の情勢だけで運用成績が変動することを避けるために、複数の国に分散投資するわけです。できる限り変動の方向性が異なる金融資産を上手に組み合わせることで、投資資金全体のリスクを低減させることができます。同水準のリスクをとる場合にできるだけ高いリターンを目指していく、いわゆる運用のリスク・リターン効率アップを図ることができるというわけです。

ワンポイント

現在はIT技術の進歩などにより、国内の投資家は比較的手軽に国際分散投資を行えるようになりました。しかし、世界中で情報伝達のスピード化と金融商品のボーダーレス化が顕著になってきた影響として、投資家が同時に同じ方向に動くことも多々あります。
たとえば、1998年のロシア通貨危機や、2006年頃からのサブプライムショックのときに起こった世界連鎖株安のように、ひとつの問題が引き金となり、世界中で株式市場の下落を引き起こすこともあるのです。国際分散投資を実践していても価格変動リスクは存在し、特に短期的には投資タイミングによって下落局面に直面する場合もありえます。安定した運用成果を得るためには、長期投資のスタンスで運用に臨む必要があるということを理解しておかなければいけません。

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