障がい者アスリート社員紹介

SMBC NIKKO ATHELETES

当社は「多様性を尊重する」を経営理念の柱の一つとしていることに加え、障がい者と健常者、子どもからお年寄りまで皆がいきいきと暮らしていける「人にやさしい社会」の実現に向けて会社を挙げて取り組んでいます。
2015年度より、雇用を通じ全社を挙げて障がい者アスリートの方々の支援・サポートをしていくことを目的として、数々の世界大会で頂点を目指す世界トップレベルの障がい者アスリートの採用を開始、2023年3月現在17名のアスリートが正社員として、国内外での大会出場や講演活動などを通じ、障がい者への理解を深める活動を行っています。

現在活躍中の障がい者アスリート社員たち(17名 / 2022年12月現在)

井谷 俊介(いたに しゅんすけ)

競技:パラ陸上(100m、200m、4×100m)
出身地:三重県
障がい:下腿切断
クラス:T64

高校までは野球に打ち込み、大学進学後、幼い頃からの夢であったカーレーサーになることを目標にレース活動に励んでいたが、大学2年生の時に交通事故で右足膝下を切断。自分以上に落ち込む家族や友人の姿を目の当たりにし、「自分が頑張ることで皆を笑顔にしたい」と考え義足で走り始めたことが陸上競技を始めたきっかけ。競技を本格的に始めて1年弱の2018年、アジアパラ大会の100m準決勝でアジア記録を更新。カーレースの活動で出会ったレーシングドライバー脇阪寿一氏に紹介していただいた仲田健トレーナーの指導のもと、2人で世界の頂点を目指している。

大会実績

開催年 大会名・成績
2018年 WPA北京グランプリ 100m 優勝
2018年 関東パラ陸上競技選手権大会 100m 優勝
2018年 ジャパンパラ陸上競技大会 100m 銀
2018年 日本パラ選手権大会 100m 銀
2018年 インドネシア2018アジアパラ競技大会 100m 優勝
2019年 第35回静岡国際陸上競技大会 100m 優勝
2019年 第30回日本パラ陸上競技選手権大会 100m 優勝
2019年 関東パラ陸上競技選手権大会 100m・200m 優勝
2019年 ジャパンパラ陸上競技大会 100m・200m 優勝
2019年 ドバイ2019世界パラ陸上競技選手権大会 100m 8位、200m 7位
2021年 ジャパンパラ陸上競技大会 100m 2位、200m 2位

記録

200m T64クラス 23.49 アジア記録

茨 隆太郎(いばら りゅうたろう)

競技:デフ競泳
出身地:東京都
障がい:聴覚障害(感音性難聴)

先天性感音性難聴。両親の勧めで3歳から水泳を始める。小学校6年生の時、初めてデフリンピックの存在を知り、自分と同じ障害のある人と同じ舞台で戦いたいという気持ちを持ち始める。
高校時代の2009年に初出場した台北デフリンピックで、200m背泳で金メダルを獲得。2017年のサムスンデフリンピックでは8種目に出場し、6個のメダルを獲得、文部科学大臣表彰、都民スポーツ大賞、神奈川スポーツ賞を受賞。2019年ブラジルで開催された第5回世界ろう者水泳選手権大会では400m個人メドレーリレー及び200m個人メドレーリレーで8年ぶりの金メダルを獲得。現在、母校の東海大学を拠点に活動し、2022年5月開催のデフリンピックに内定、メダル獲得を目指す。

大会実績

開催年 大会名・成績
2009年 第21回夏季デフリンピック競技大会台北2009 200m背泳 金
2011年 世界ろう者競泳競技大会(ポルトガル) 200m背泳 銀、200m個人メドレー 銅
400m個人メドレー 銀、50m背泳 金、100m背泳 銅
2013年 第22回夏季デフリンピック競技大会ソフィア2013 200m個人メドレー 銀、400m個人メドレー 銀
50m背泳 銀、100m背泳 銅、200m背泳 銅
2015年 世界ろう者競泳競技大会(アメリカ) 50m背泳 銀、200m個人メドレー 銀、400m個人メドレー 銀
200m自由形 銅、50mバタフライ 銅
2017年 第23回夏季デフリンピック競技大会サムスン2017 200m個人メドレー 銀、400m個人メドレー 銅
400mフリーリレー 銅、800mフリーリレー 銀、400mメドレーリレー 銀、400m混合メドレーリレー 銅
2019年 第5回世界ろう者水泳選手権大会(ブラジル) 400mフリーリレー 銅、400m個人メドレーリレー 金
100mバタフライ 銅、400mメドレーリレー 銀、800mフリーリレー 銀、200m個人メドレーリレー 金
400m混合メドレーリレー 銅
2022年 第24回夏季デフリンピック競技大会(ブラジル)
50mバタフライ 銀 、4×100m自由形リレー 銀
400m個人メドレー 金、4×100mメドレーリレー 銀
100mバタフライ 金、200m個人メドレー 金
200m自由形 金

記録

自由形 25m 11秒41 50m 23秒94
平泳ぎ 25m 14秒22 50m 29秒92 100m 1分06秒85
背泳ぎ 25m 12秒97
バタフライ 25m 12秒10 50m 25秒48
個人メドレー 100m 57秒38 200m 2分00秒39 400m 4分16秒92

岩井 孝義(いわい たかよし)

競技:車いすバスケットボール
出身地:富山県
障がい:脊髄損傷による体幹機能障害

12歳で脊髄の癌の摘出手術の後遺症で車いす生活になる。車いすバスケットボールを始めたきっかけは13歳の夏、主治医に勧められて練習を見学しに行ったこと。U-23日本代表という目標をもち本気で練習に取り組み始めた。現在は富山県のチームに所属。週2日のチーム練習、週5日の個人練習を行い全国大会でベスト4以上を狙う。2017年カナダトロントで開催されたU-23に代表メンバーとして出場、その後頭角を現し日本代表強化指定選手へ選ばれ、2018年のワールドカップで日本代表選手に選出され、優勝しベストプレーヤー賞を受賞。その後も日本代表チームの一員として活躍。東京パラリンピックでは車いすバスケットボール男子日本代表史上初となるパラリンピックでの銀メダルを獲得した。

大会実績

開催年 大会名・成績
2012年 クウェート国際車いすバスケットゲーム(U-23) 銀
2013年 2013U-23世界選手権アジアオセアニア地区予選 銅
2013年 2013U-23世界選手権トルコ・アダナ 9位
2013年 アジアユースパラ競技大会マレーシア2013 銀
2014年 第25回日本選抜車いすバスケットボール選手権大会 優勝
2014年 北九州チャンピオンズカップ(U-30日本代表) 優勝
2015年 第17回日本ブロック選抜大会(東海北陸選抜) 2位
2016年 第11回北九州チャンピオンズカップ(U-23日本代表) 金
2017年 2017U-23世界選手権アジアオセアニア地区予選 2位
2017年 2017U-23世界選手権 4位
2018年 三菱電機ワールドチャレンジカップ 優勝
2018年 2018車いすバスケットボール世界選手権大会(ドイツ) 9位
2018年 インドネシア2018アジアパラ競技大会 銀
2019年 三菱電機ワールドチャレンジカップ 3位
2021年 東京2020パラリンピック競技大会 銀
上與那原 寛和(うえよなばる ひろかず)

競技:パラ陸上(400m、1500m)
出身地:沖縄県
障がい:頸髄損傷による四肢麻痺
クラス:T52

28歳の時にバイクで帰宅途中に乗用車と接触、跳ね飛ばされ首を骨折し頸椎を損傷、足が動かなくなり、手にも麻痺が残る。リハビリとして誘われたことが車いすマラソンを始めたきっかけとなる。31歳から競技を始め、パラリンピックは北京、ロンドン、リオ、東京と4大会連続出場。
初出場した北京大会ではフルマラソンで銀メダルを獲得。2012年のロンドン大会で同種目がなくなったため中短距離に転向。東京パラリンピックでは出場した400mと1500mの二種目で銅メダルを獲得。
2019年より、地元沖縄の車いすラグビーチームにも所属、陸上と異なった筋力を使うことでスタートダッシュなどのトレーニングを行っている。2019年、48歳で1500m自己ベスト更新。

大会実績

開催年 大会名・成績
2006年 大分国際車いすマラソン ハーフマラソン 1位
2006年 長野国際車いすマラソン ハーフマラソン 1位
2007年 大分国際車椅子マラソン ハーフマラソン 国内2位
2008年 北京2008パラリンピック競技大会 マラソン 銀
2010年 大分国際車椅子マラソン フルマラソン 優勝
2012年 ロンドン2012パラリンピック競技大会 800m 7位
2014年 仁川2014アジアパラ陸上競技大会 400m 銀、800m 金
2015年 陸上競技世界選手権大会(ドーハ) 400m 銀、1500m 銀
2016年 世界選手権大会(ニュージーランド) 800m 銀、1500m 金
2016年 リオ2016パラリンピック競技大会 400m 6位、1500m 4位
2017年 陸上競技世界選手権大会(ロンドン) 400m 銅、1500m 銅
2018年 インドネシア2018アジアパラ競技大会 400m 5位、800m 銀
2019年 関東パラ陸上競技選手権大会 100m 3位、1500m 2位、400m 3位
2019年 ジャパンパラ陸上競技大会 100m 4位、400m 3位
2019年 ドバイ2019世界パラ陸上競技選手権大会 400m 4位、1500m 銅
2021年 ジャパンパラ陸上競技大会 400m 2位、1500m 2位
2021年 東京2020パラリンピック競技大会 400m 銅、1500m 銅

記録

フルマラソン T52クラス 1:40:10 日本記録
ハーフマラソン T52クラス 49:38 日本記録

大堂 秀樹(おおどう ひでき)

競技:パラ・パワーリフティング
出身地:愛知県
障がい:両下肢機能全廃

18歳の時にバイク事故で脊髄損傷。その時入院先で出会った元パワーリフティング競技者の影響を受けて1997年より競技を始める。2011年、健常者の大会で200kgを持ちあげ優勝し、その後も優勝を繰り返すが、2016年に上腕二頭筋の肩側の付け根付近である長頭腱の脱臼により競技の続行が難しくなる。
手術、リハビリを行い肩の状態は完治、復帰後の大会(2017年第18回全日本パラ・パワーリフティング選手権)で優勝、翌年開催されたワールドパラパワーリフティングアジア・オセアニアオープンでは銅メダルを獲得、世界パラパワーリフティング主催の主要大会で日本勢がメダルを取るのは初めてという快挙を遂げた。2019年度日本パラパワーリフティング連盟年間最優秀選手賞受賞。

大会実績

開催年 大会名・成績
2008年 北京2008パラリンピック競技大会 75kg級 8位
2012年 ロンドン2012パラリンピック競技大会 82.5kg級 6位
2015年 第15回全日本パラ・パワーリフティング選手権 88s級 優勝
2016年 リオ2016パラリンピック競技大会 88kg級 8位
2016年 第16回全日本パラ・パワーリフティング選手権 88s級 優勝
2017年 第18回全日本パラ・パワーリフティング選手権 88kg級 優勝
2018年 北九州2018ワールドパラパワーリフティング アジア・オセアニアオープン88kg級 銅
2018年 インドネシア2018アジアパラ競技大会 88kg級 銅
2019年 第19回全日本パラ・パワーリフティング国際招待選手権大会 88kg級 優勝
2019年 第2回パラ・パワーリフティングチャレンジカップ京都 88kg級 優勝
2020年 第3回パラ・パワーリフティングチャレンジカップ京都 88kg級 優勝
2021年 第21回全日本パラ・パワーリフティング国際招待選手権大会 88kg級 優勝
2021年 11th fazza Para Powerlifting World Cup Dubai 2021 88kg級 11位

記録

88kg級 198kg 日本記録

川ア 瑞恵(かわさき みずえ)

競技:デフ卓球
出身地:埼玉県
障がい:聴覚障害(感音性難聴)

先天性の難聴だが、ろう学校に通わず普通学校に通学。
母親と姉の影響で中学校から卓球を始める。中学3年時、国体予選敗退を機に闘争心に火が付き、当時存在を知ったデフリンピックへの出場を目標に掲げる。
練習時はコーチが左側に立ち指導が聞き取りやすいようにしたり「卓球ノート」を作成しコミュニケーションを取るなど様々な工夫を行う。高校時代初出場したデフリンピック(ブルガリア)では女子団体で銅メダルを獲得。その後の大会でもメダルを複数獲得。2017年のデフリンピック(トルコ)ではダブルスで銅メダルを獲得、文部科学大臣表彰、都民スポーツ大賞を受賞。

大会実績

開催年 大会名・成績
2013年 第36回全国ろうあ者卓球選手権大会 シングルス 銀
2013年 第22回夏季デフリンピック競技大会ソフィア2013 団体 銅
2014年 オープンデフユース卓球大会 シングルス 金、ダブルス 金
2015年 第37回全国ろうあ者卓球選手権大会 シングルス 金
2015年 アジア太平洋ろう者競技大会(台湾) 団体 銀
2015年 第38回全国ろうあ者卓球選手権大会 シングルス 銀
2017年 第39回全国ろうあ者卓球選手権大会 シングルス 銀
2017年 第23回夏季デフリンピック競技大会サムスン2017 ダブルス 銅、団体 銅
2018年 第40回全国ろうあ者卓球選手権大会 シングルス 金
2022年 第24回夏季デフリンピック競技大会(ブラジル)
団体女子 銀、女子ダブルス 銅
mixダブルス 8位入賞
齋藤 由希子(さいとう ゆきこ)

競技:パラ陸上(投擲)
出身地:宮城県
障がい:左上肢欠損
クラス:F46

生まれた時から左腕の肘から先がなく、生後6カ月から義手をつける。運動は得意で小学校の徒競走は決まって上位、中学に入るとクラス担任より運動能力の高さを見込まれ陸上部に入部、砲丸投げを始めたことが現在のスタートとなる。健常者の大会で県内トップクラスの成績を残し、高校でも競技を続けていたが2年生の時、東日本大震災に遭い気仙沼市中心部の自宅が津波で流される。家族は無事だったが避難所生活で体重や筋力が落ち、高校生の最後に挑んだ全国高校総体も出場を逃した。それを機に陸上競技を続けるため仙台大へ進学。国内の大会で着実に実績を積み上げている。

大会実績

開催年 大会名・成績
2013年 陸上競技世界選手権大会(リヨン) やり 銅
2014年 仁川2014アジアパラ競技大会 砲丸 金、円盤 金、やり 銅
2015年 陸上競技世界選手権大会(ドーハ) やり 6位
2016年 IPCグランプリ・ドバイ 砲丸 金、円盤 金、やり 銅
2017年 IPCグランプリ・ドバイ 砲丸 金、円盤 金、やり 銀
2017年 陸上競技世界選手権大会(ロンドン) やり 5位
2018年 WPA北京グランプリ やり 金、円盤 金、砲丸 金
2018年 インドネシア2018アジアパラ競技大会 やり 5位
2019年 関東パラ陸上競技選手権大会 やり 1位
2019年 ジャパンパラ陸上競技大会 やり 1位
2020年 日本パラ陸上競技選手権大会 やり 1位、砲丸投げ 1位
2021年 ジャパンパラ陸上競技大会 やり 1位

記録

砲丸投げ F46クラス 12m47 世界記録
円盤投げ F46クラス 35m14 日本記録
やり投げ F46クラス 32m91 日本記録

鈴木 徹(すずき とおる)

競技:パラ陸上(走り高跳び)
出身地:山梨県
障がい:下腿切断
クラス:T64

中学、高校時代とハンドボール部に所属し、駿台甲府高校在学中に山梨県代表選手として国体で3位入賞。その後、筑波大学体育専門学群に推薦入学が決まるが、卒業直前に自らが運転していた車で交通事故を起こし、右足膝下11センチを残して切断。
義肢装具士の臼井氏との出会いやリハビリがきっかけとなり、走り高跳びを始める。陸上競技を開始してから3カ月で、シドニーパラリンピックの大会参加基準である1m73cmを越え、日本人初の走り高跳び選手として出場を果たす。その後、アテネ、北京、ロンドン、リオ、東京と6大会連続パラリンピックに出場し全て入賞。2019年4月に発足したアスリート委員会で副委員長に就任。

大会実績

開催年 大会名・成績
2000年 シドニー2000パラリンピック競技大会 6位
2004年 アテネ2004パラリンピック競技大会 6位
2005年 パラリンピックワールドカップ 銀
2006年 パラリンピックワールドカップ 銀
2007年 IWAS世界選手権 金
2008年 北京2008パラリンピック競技大会 5位
2010年 広州2010アジアパラ競技大会 銅
2012年 ロンドン2012パラリンピック競技大会 4位
2014年 仁川2014アジアパラ競技大会 金
2016年 リオ2016パラリンピック競技大会 4位
2017年 陸上競技世界選手権大会(ロンドン) 銅
2018年 インドネシア2018アジアパラ競技大会 銀
2019年 関東パラ陸上競技選手権大会 1位
2019年 ジャパンパラ陸上競技大会 1位
2019年 ドバイ2019世界パラ陸上競技選手権大会 銅
2020年 日本パラ陸上競技選手権大会 1位
2021年 ジャパンパラ陸上競技大会 1位
2021年 東京2020パラリンピック競技大会 4位

記録

走り高跳び T44クラス 2m02 日本記録
走り高跳び T64クラス 1m92 アジア記録

田井 小百合(たい さゆり)

競技:デフ陸上(100mハードル)
出身地:千葉県
障がい:聴覚障害(感音性難聴)

小学校5年生から陸上を始め中学校3年生で100mハードルの全国チャンピオン、高校3年生のときは当時のランキングトップとしてインターハイに出場、その後も選手として活躍。23歳(2002年)の時、突発性難聴(右耳)が発症、当時目指していたアジア大会の出場が夢と消えしまったが、2009年11月に引退するまで全力で競技に取り組む。引退から数日後、今度は左耳に急性進行性難聴を発症、その後デフリンピックと出会い2010年5月に聴覚障害者として競技を再開。ほとんど準備期間のないまま8月の日本聴覚障害者陸上競技選手権に出場し、そこで15秒69という当時の日本ろう記録で優勝。2011年には長女を出産。その後も数々の大会で好成績を残し2013年のソフィアデフリンピックでは銅メダルを獲得。2017年のサムスンデフリンピックは7位。

大会実績

開催年 大会名・成績
2003年 釜山国際陸上 7位
2003年 シンガポールオープン 2位
2010年 日本ろう者陸上競技選手権大会 優勝
2012年 世界ろう者陸上競技選手権大会 2位
2013年 第22回夏季デフリンピック競技大会ソフィア2013 銅
2015年 アジア太平洋ろう者競技大会(台湾) 4×100mリレー 優勝
2016年 第3回世界ろう者陸上競技選手権大会(ブルガリア) 3位
2016年 日本聴覚障害者陸上選手権大会 優勝
2017年 第23回夏季デフリンピック競技大会サムスン2017 7位
2019年 第16回日本聴覚障害者陸上競技選手権大会 1位
2020年 第17回日本デフ陸上競技選手権大会 1位
2022年 第24回夏季デフリンピック競技大会(ブラジル)
陸上100mハードル 5位入賞

記録

100mハードル 14.45 日本ろう記録

高橋 渚(たかはし なぎさ)

競技:デフ陸上(やり投げ)
出身地:奈良県
障がい:聴覚障害(感音性難聴)

生まれつきの聴覚障害(感音性難聴)で音や会話が全く聞こえないが、健聴の両親から言われた「耳以外は健聴とおなじやから、できることはたくさんある」の一言で様々なスポーツに取り組み、高校でやり投げに出会う。2012年、第2回世界ろう者陸上競技大会で優勝、翌2013年のソフィアデフリンピックで4位入賞を果たす。
2014年長男出産を機に競技から離れようと考えたが、同じ聴覚障害のアスリート(当社社員 田井 小百合)が出産後も活躍している姿を見て競技を続ける。その後も数々の大会に出場し好成績を残し、2017年のサムスンデフリンピックにも出場。現在沼津を拠点に活動している。

大会実績

開催年 大会名・成績
2008年 第1回世界ろう者陸上競技大会(トルコ) 9位
2009年 第21回夏季デフリンピック競技大会台北2009 5位
2012年 第2回世界ろう者陸上競技大会(カナダ) 金
2012年 日本聴覚障害者陸上競技選手権大会 優勝
2013年 第22回夏季デフリンピック競技大会ソフィア2013 4位
2015年 アジア太平洋ろう者競技大会(台湾) 銀
2016年 第3回世界ろう者陸上競技選手権大会(ブルガリア) 9位
2017年 第23回夏季デフリンピック競技大会サムスン2017 6位
2018年 日本聴覚障害者陸上競技選手権大会 金
2019年 ジャパンパラ陸上競技大会 1位
2019年 第16回日本聴覚障害者陸上競技選手権大会 2位
2020年 日本パラ陸上競技選手権大会 1位
2021年 第17回日本デフ陸上競技選手権大会 1位
千脇 貢(ちわき みつぐ)

競技:車いすバスケットボール、パラ陸上(砲丸投)
出身地:千葉県
障がい:半身不随

高校2年生の時、スノーボードの事故で脊髄を損傷、下半身不随になる。突きつけられた重い現実を乗り越え車いすバスケットボールを始めたのは大学3年生の時。日本選手権13度優勝という全国でも指折りの強豪チーム「千葉ホークス」でプレーをし、日本代表を目指す。ロンドンパラリンピックで代表に選出されなかった悔しさをバネに努力を積み重ね、10年後、32歳で日本代表に初選出され、2016年リオデジャネイロパラリンピックに出場。2015年より2シーズン、ドイツの世界最高峰のドイツブンデスリーガのBG Baskets HAMBURGにも所属、10月から4月のシーズンはドイツでプレーをし、技術とメンタルを鍛えた。2017年8月に「No Excuse」へ移籍後、古巣「千葉ホークス」へ移籍。現在は陸上種目の砲丸投げにも取り組み着実に記録を伸ばしている。

大会実績

開催年 大会名・成績
2013年 北九州チャンピオンズカップ 3位
2013年 世界選手権アジアオセアニア予選 4位
2014年 世界車椅子バスケットボール選手権(仁川) 9位
2014年 仁川2014アジアパラ競技大会 銀
2015年 2015アジアオセアニアチャンピオンシップ千葉リオ予選 3位
2016年 リオ2016パラリンピック競技大会 9位
2017年 車椅子バスケットHIGHT8 優勝
2018年 天皇杯第46回日本車椅子バスケットボール選手権大会 2位
2019年 天皇杯第47回日本車椅子バスケットボール選手権大会 5位
2020年 日本パラ陸上競技選手権大会 1位
2021年 ジャパンパラ陸上競技大会 1位

記録


砲丸投 F56クラス 8m96 日本記録

乗松 聖矢(のりまつ せいや)

競技:車いすラグビー
出身地:熊本県
障がい:シャルコー・マリー・トゥース病

生まれつき手足に力が入らなくなるシャルコ・マリー・トゥース病のため、12歳から車いす生活を送る。16歳で車いすバスケットボールを始め、その後23歳で車いすラグビーへ転向。
「世界が広がり、人生観が変わった」と頭角を現し、半年後には早くも日本代表候補に選ばれる。2016ジャパンパラウィルチェアーラグビー競技大会で日本人唯一のベストプレーヤー賞受賞。リオ・パラリンピックでは同競技史上初の銅メダルを獲得、東京都都民スポーツ大賞を受賞。2018年、所属していた「沖縄ハリケーンズ」より「福岡ダンデライオン」へ移籍、日本代表での経験を活かしチームを引っ張り初の日本選手権出場を果たし2019年にはチームで「ベストサポート賞」受賞。東京パラリンピックでは二大会連続の銅メダルを獲得。

大会実績

開催年 大会名・成績
2014年 仁川2014アジアパラ競技大会 金
2014年 2014IWRF世界選手権 4位
2014年 世界ウィルチェアーラグビーカナダ杯2014 銅
2014年 2014ジャパンパラウィルチェアーラグビー競技大会 銀
2014年 第16回日本選手権大会 4位
2015年 2015ジャパンパラウィルチェアーラグビー競技大会 金
2016年 リオ2016パラリンピック競技大会 銅
2016年 第18回日本選手権大会 優勝
2017年 2017ジャパンパラウィルチェアーラグビー競技大会 銀
2017年 第19回日本選手権大会 優勝
2017年 Tri Nations Wheelchair Rugby Invitational 優勝
2018年 2018ジャパンパラウィルチェアーラグビー競技大会 優勝
2018年 カナダカップ2018 銀
2018年 2018ウィルチェアーラグビーワールドチャンピオンシップ 優勝
2019年 Wheelchair Rugby Quad Nations 優勝
2019年 車いすラグビーワールドチャレンジ2019 銅
2021年 東京2020パラリンピック競技大会 銅
廣瀬 順子(ひろせ じゅんこ)

競技:パラ柔道
出身地:山口県
障がい:視覚障がい

小学校5年から柔道を始め、高校時代にはインターハイ出場も果たす。大学1年の時に膠原病を発症、完治したものの両目の視力をほぼ失う。その後視覚障害者柔道で復帰、2014年アジアパラ競技大会で2位、2015年にはIBSAワールドゲームズで5位の成績を収めた。2015年同じ視覚障害者柔道の広瀬悠と結婚。夫の指導を受けながら夫婦で練習に取り組む。とりわけ得意でなかった寝技を夫の指導によって習得。パラリンピックには2016年のリオデジャネイロ大会に、夫で同じく視覚障害者柔道の悠選手と夫婦揃って出場。2004年のアテネ大会で柔道が正式種目になって以来初の日本女子選手による銅メダルを獲得した。東京パラリンピック5位入賞。

大会実績

開催年 大会名・成績
2014年 仁川2014年アジアパラ競技大会 57kg級 2位
2015年 IBSAワールドカップ・ハンガリー 57kg級 5位
2015年 IBSAワールドゲームズ 57kg級 5位
2016年 リオ2016パラリンピック競技大会 57kg級 銅
2017年 第32回全日本視覚障害者柔道大会 57kg級 優勝
2018年 IBSA柔道ワールドカップ・アンタルヤ 57kg級 優勝
2018年 インドネシア2018アジアパラ競技大会 57kg級 3位
2018年 IBSA柔道世界選手権大会 57kg級 準優勝
2018年 第33回全日本視覚障害者柔道大会 57kg級 優勝
2019年 東京国際視覚障害者柔道選手権大会 57kg級 優勝
2019年 IBSAゴールボール&柔道国際大会 57kg級 準優勝
2019年 IBSA柔道グランプリ・タシュケント 57kg級 3位
2021年 東京2020パラリンピック競技大会 5位
廣瀬 悠(ひろせ はるか)

競技:パラ柔道
出身地:愛媛県
障がい:視覚障がい

小学校2年から柔道を始め、高校時代にはインターハイにも出場したが、緑内障を患い高校卒業を機に競技を離れた。その後、鍼灸師の資格を得るため入学した盲学校の担任がシドニーパラリンピックの銀メダリストであったことから、視覚障害者柔道で復帰を果たす。2008年の北京パラリンピックに出場し5位入賞。当時は「ほとんど趣味でやっていた」ため2012年のロンドン大会出場を逃した際も悔しさは無かったが、2015年同じ視覚障害者柔道の廣瀬順子(旧姓:三輪)との結婚が転機となり、本格的に柔道と向き合い、2016年のリオデジャネイロ大会には夫婦揃って出場し9位。東京パラリンピック7位入賞。

大会実績

開催年 大会名・成績
2006年 第9回フェスピック大会 100kg級 優勝
2007年 IBSA世界大会(ブラジル) 100kg級 5位
2008年 北京2008パラリンピック競技大会 100kg級 5位
2010年 広州2010アジアパラ競技大会(アジアパラリンピック) 100kg級 3位
2014年 第29回全日本視覚障害者柔道大会 100Kg級 1位
2015年 第30回記念全日本視覚障害者柔道大会 90kg級 1位
2016年 リオ2016パラリンピック競技大会 90kg級 9位
2017年 第32回全日本視覚障害者柔道大会 90Kg級 2位
2018年 IBSAワールドカップ・アンタルヤ 7位
2018年 IBSAアジアパラゲームインドネシア 5位
2019年 IBSAアジアオセアニアチャンピオンシップ(カザフスタン) 90kg級 5位
2021年 東京2020パラリンピック競技大会 7位
三澤 拓(みさわ ひらく)

競技:立位アルペンスキー
出身地:長野県
障がい:左方大腿二分の一以上欠損

6歳で交通事故に遭い左足を膝上から切断。ご両親の「左足は天国に行ったのよ」「左足がなくても何だってできる」という励ましを受け、小学校、中学校では野球部に所属、8歳でスキーに出会う。

小学5年生からアルペンスキーを始め、15歳から全日本障害者アルペンスキーチームに所属し、世界大会に出場。高校はニュージーランドに渡り語学とスキーを学ぶ。トリノ、バンクーバー、ソチ、平昌とパラリンピック4大会連続出場。平昌パラリンピック直前の大会で転倒し右足を骨折、ボルト3本を埋め込む手術を行ったが強靭な精神力で回復し大会出場枠を獲得。

モットーは『できるかできないかではなくやるかやらないか』。このモットーをテーマとして小学生から経営者まで様々な方を対象に講演を行っている。

大会実績

開催年 大会名・成績
2006年 トリノ2006パラリンピック冬季競技大会 回転 5位
2007年 ワールドカップカナダ・カルガリー大会 回転 銅
2008年 ワールドカップオーストリア・アプテナウ大会 回転 銀
2009年 世界選手権韓国・ハイワン大会 回転 銅
2010年 バンクーバー2010パラリンピック冬季競技大会 スーパー複合 6位
2014年 北米カップアメリカ・カッパーマウンテン大会 スーパー大回転 金
2014年 ソチ2014パラリンピック冬季競技大会 滑降・スーパー複合 9位
2016年 ワールドカップアメリカ・アスペン大会 スーパー大回転 銀
2017年 ワールドカップ白馬大会 スーパー大回転 銅
2018年 平昌2018パラリンピック冬季競技大会 スーパー複合 12位
2019年 ノーラム・カップ 回転 銅、大回転 銅
2022年 北京2022パラリンピック冬季競技大会
スーパー複合11位 滑降14位
森光 佑矢(もりみつ ゆうや)

競技:デフ陸上(800m、1500m走)
出身地:高知県
障がい:聴覚障害(感音性難聴)

生まれつき両耳に障がいを持つ。高校入学後、父親の影響と当時の先輩への憧れから陸上競技を始める。記録を更新する度に走ることへの楽しさが倍増し、県内屈指のレベルまで達しインターハイを目指すも、顧問の異動により練習ができなくなり出場できず。大学入学後デフリンピックの存在を知り、デフリンピック出場を意識するようになる。高校時代の失敗を踏まえ自分自身で練習メニューを組み立て実力を付け、アジア大会、世界選手権で連続金メダルを獲得。

2017年のサムスンデフリンピックでは1500mでメダルを狙うも7位入賞。現在、母校である金沢星陵大を拠点に活動している。

大会実績

開催年 大会名・成績
2014年 第11回日本聴覚障害者陸上競技選手権大会 1500m 金
2015年 第12回日本聴覚障害者陸上競技選手権大会 1500m 金
2015年 アジア太平洋ろう者競技大会(台湾) 1500m 金
2016年 第13回日本聴覚障害者陸上競技選手権大会 1500m 金
2016年 第3回世界ろう者陸上競技選手権大会(ブルガリア) 1500m 金
2017年 第14回日本聴覚障害者陸上競技選手権大会 800m 金
2017年 第23回夏季デフリンピック競技大会サムスン20171 800m 7位
2018年 第15回日本聴覚障害者陸上競技選手権大会 800m 金
2019年 第一回世界ろう者室内陸上競技選手権大会 800m 4位、1500m 7位、4×400mリレー 4位
2020年 第17回日本デフ陸上競技選手権大会 1500m 2位

記録


800m 1:54.56 日本ろう記録
1500m 3:54.11 日本ろう記録

山下 千絵(やました ちえ)

競技:パラ陸上(100m、200m)
出身地:神奈川県
障がい:下肢切断
クラス:T64

5歳からテニスに打ち込み小学校ではリレーの選手に選ばれていた。小学4年生の時、横断歩道を歩行中にトラックにひかれ左足の膝から下を失う。義足になったことを友人に言い出せず、小学校卒業まで隠し通していた。一度はテニスを離れたが、中学入学を機にテニス部に入部、高校2年生で部長を務める。大学2年の春、日本初の義足の走り高跳び選手で2000年シドニー大会から4大会連続パラリンピックに出場している鈴木徹(当社社員)選手の講義を聞き、自身や記録と向き合う日々をいきいきと語る姿に感動し、1年後の2017年より障がい者アスリートとして一歩を踏み出す。2018年には日本パラ陸上競技選手権大会の200メートルで、32秒18の自己ベストを樹立。

大会実績

開催年 大会名・成績
2018年 第29回日本パラ陸上競技選手権大会 100m 3位、200m 優勝
2019年 第30回日本パラ陸上競技選手権大会 200m 優勝
2019年 ジャパンパラ陸上競技大会 100m 2位、200m 優勝
2020年 日本パラ陸上競技選手権大会 100m 2位
2021年 ジャパンパラ陸上競技大会 100m 2位、200m 優勝