【米国株初心者向け】NYダウ、S&P500、NASDAQ総合とは? 米国株の主要3指数をわかりやすく解説

「NYダウ」、「S&P500」、「NASDAQ総合」は、米国株の主要3指数と呼ばれ、米国を代表する株価指数です。今回は各指数の概要や特徴について、相違点や類似点を紹介しながら解説します。

1 米国主要3指数の比較

NYダウ
(ダウ・ジョーンズ工業株価平均)
S&P500 NASDAQ総合※
概要 ニューヨーク証券取引所等に上場している米国の主要な30銘柄の「平均株価」 ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場している米国を代表する時価総額205億米ドル以上の約500社の時価総額加重平均 ナスダックに上場している米国内外の銘柄で構成される時価総額加重平均
特徴
  • 米国株指数の中で最も歴史が長い
  • 銘柄数が少ないため市場全体の動きを表していない
  • 米国株式市場の時価総額の約8割を網羅
  • 米国株投資のベンチマーク(基準)とされることが多い
  • ITやハイテク関連企業の割合が高い
  • 成長株の比率が高く値動きが大きい
  • 銘柄数が非常に多い
銘柄例
銘柄数
アメリカン・エキスプレス、ボーイング、ウォルト・ディズニーなど

30銘柄

バークシャー・ハサウェイ、JPモルガン、ジョンソン&ジョンソンなど

503銘柄

アップル、アマゾン、テスラなど

約3,300銘柄

2025年3月7日時点
※「NASDAQ100」は、NASDAQに上場する金融セクターを除く、時価総額の大きい上位100銘柄で構成されており、「NASDAQ総合」とは別の指数です。

2 S&P500やNYダウ、NASDAQ総合にも採用されている銘柄

S&P500の時価総額上位10銘柄について、NYダウやNASDAQ総合に採用されている銘柄には表に○を付けて示しています。

S&P500 ティッカー 時価総額
(億ドル)
業種 NYダウ NASDAQ総合
1 アップル AAPL 30,423 情報技術
2 マイクロソフト MSFT 28,830 情報技術
3 エヌビディア NVDA 27,013 情報技術
4 アルファベット GOOGL 19,533 コミュニケーション・サービス
5 アマゾン・ドット・コム AMZN 19,327 一般消費財・サービス
6 メタ・プラットフォームズ META 13,466 コミュニケーション・サービス
7 バークシャー・ハサウェイ BRK/B 11,421 金融
8 ブロードコム AVGO 8,386 情報技術
9 テスラ TSLA 8,117 一般消費財・サービス
10 ウォルマート WMT 7,594 生活必需品
  • 2025年4月14日時点のBloombergのデータを基に、SMBC日興証券が作成

これらの指数はそれぞれ異なる基準で銘柄を選定していますが、優れた財務状況、持続的な成長力、市場での影響力など、共通する選定基準もあります。そのため、同じ銘柄が複数の指数に含まれることがよくあります。重要な指数に採用されている銘柄は、世界のマーケットにおいて影響力が強く、重要な銘柄といえるでしょう。

3 3指数の比較チャート

過去およそ10年の3指数の比較チャートみてみましょう。

主要3指数の推移(2014/12/31〜2025/3/31)

3指数はいずれも右肩上がりで上昇しており、それぞれの指数間の相関性が高いことがわかります。特に近年ではNASDAQ総合の著しい上昇が目立ちます。上昇幅が大きい一方で、下落時の幅も大きく、NASDAQ総合は他の指数に比べてハイリスク・ハイリターンといえるかもしれません。

まとめ

  • NYダウは、最も歴史があり認知度の高い株価指数ですが、選ばれた30銘柄の平均株価のため、米国市場全体を示しているとはいえません。
  • S&P500は、米国市場における時価総額の約80%を占めるため、S&P500の動向はそのまま米国市場全体の動向を指し示しているといえるかもしれません。
  • NASDAQ総合は、偏った業種の比率が高く、変動が大きい特性があるものの、近年の上昇は目を見張るものがあり、注目度が増しています。

3指数ともに相関性は高いですが、特徴が異なりますので、米国株投資をされる際はそれぞれのポイントを参考にしてはいかがでしょうか。

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