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金融工学 (きんゆうこうがく)

金融工学は、値動きのある金融商品のリスクやリターン、理論的な価格などを、数学やコンピューターを駆使して数値化し、分析し、リスクヘッジやリスクマネジメントに役立たせたり、投資や資産運用の意思決定に役立たせたりすることを研究する学問です。金融工学の中でも有名な研究としては、1950年代に出された現代ポートフォリオ理論や、1970年代のデリバティブの価格理論などが挙げられます。また、ここ20年程度の間にそれらの理論を提唱した学者たちがノーベル経済学賞を受賞したことによって注目度が高まった、比較的新しい学問だといえます。

ワンポイント

現代ポートフォリオ理論などは、その基本的な考え方が金融(ファイナンス)に関する教科書には必ずといっていいほど載っているくらい有名ですが、それによって将来の金融商品の価格が正確に予測できるというものではない点には注意が必要です。実際、過去にはノーベル経済学賞の受賞者らが金融工学を駆使して組成した投資ファンドが破たんに追い込まれた事例もありました。

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