スワップポイントとは|概念とFX取引で知っておくべきポイントを解説

FXのスワップポイントとは、取引をする際の通貨間の「金利の差」のことで、毎日受け取ることができるものです。(金利によっては支払うことになります)

具体的には、FXでは米ドルと円など、ある外貨を買い、もう一方の外貨を売ることになりますが、この時にそれぞれ金利が発生します。この通貨間の金利差が実際に受け取ることができる(もしくは支払うことになる)スワップポイントとなります。

この記事では、FXでのスワップポイントについて、その仕組みや具体例、スワップポイントによって利益を出すためのポイントなどを解説していきます。

スワップの考え方の説明図

スワップポイントとは(仕組み)

取引でスワップポイントがどのように生じるかを解説する前に、まずはスワップポイントの仕組みについて見ていきましょう。

FXは、任意の通貨ペアの売買を行うことで、その為替差益を狙うものですが、スワップポイントは為替差益とは別で狙うことができる利益となります。

記事の冒頭でも書いたように、売買をする時は「売った外貨の利子を支払う」、「買った外貨の利子を受け取る」ことになります。

この時、外貨ごとに金利が違うため、実際には差分を受け払いすることになります。この差分のことを「スワップポイント」と言います。

ちなみにFXの場合は、各通貨を発行している国・地域の政府が定めた金利をもとにして、それぞれのFX提供会社が通貨ペアごとのスワップポイントを決めています。

FXでは、為替レートの変動によって利益を狙うことが多いですが、スワップポイントがプラスになるような通貨ペアを中〜長期で保有して、コツコツ貯めていくことも可能です。

スワップポイントが発生する例

南アフリカランド/円など、円よりも金利が高い外貨を取引する場合を考えてみましょう。

たとえば、南アフリカランド/円を10万通貨買った場合に、1日あたり162円のスワップポイントを受け取ることができます。反対に10万通貨売った場合は1日あたり225円の支払いになります。(2023年8月31日)

上の例とは反対に、金利が高い外貨で金利が低い外貨(ユーロ/米ドルなど)を買うと、スワップポイントを支払い、売ると受け取りになります。

各通貨ペアのスワップポイントは「スワップカレンダー」で確認できます。

スワップポイントが発生するタイミング(ロールオーバー)

日をまたいで通貨ペアを保有することを「ロールオーバー」と呼びます。

上の例で「1日あたり162円のスワップポイントを得られ」と書いたように、スワップポイントは通貨ペアを保有したまま日をまたぐごとに付与されます。
そのため、同じ日のうちに反対売買をしてしまうと、スワップポイントが発生しません。

では、ロールオーバーのタイミングは、いつなのでしょうか。
取引日は、日本時間では朝7時(米国サマータイム期間中は6時)に切り替わります。取引日が切り替わることで保有する通貨がロールオーバーされ、スワップポイントが付与(受け払い)されます。

スワップポイントは原則として毎日付与されますが、土日や祝日などは前もってスワップポイントが計算されるため、複数日分がまとまって付与される日もあれば、逆に付与されない日もあります。スワップポイントが付与される日数はそれぞれのFX提供会社のホームページなどで確認することができます。

より詳しく解説すると、FXは基本的に2営業日後に受渡(うけわたし)が行われるので、通貨ペアを水曜日に保有し、木曜日にロールオーバーした場合、受渡日が2営業日後の月曜日になるので、スワップポイントは土日を含む3日分付与されます。

日興FXでは、「スワップカレンダー」で紹介しているとおり水曜日は原則3日分のスワップポイントを付与しています。ただし、祝日が絡んだ場合等はこのとおりとはなりませんので、定期的にスワップカレンダーを確認するようにしましょう。

FX取引において知っておくべきポイント

通貨ペアを選びではスワップポイントも意識しよう

ここまで紹介したとおり、取引する通貨ペアを選ぶ際は、為替レートだけでなくスワップポイントも意識することが大切です。

FXというと通貨ペアの価格変動による利益(=為替差益)を狙うイメージがありますが、中〜長期的に外貨を保有してスワップポイントによる利益を狙うこともできますので、その場合はできるだけスワップポイントが高い通貨ペアを選ぶと良いでしょう。

ちなみに、昨今の日本円は低金利が続いているので、対円の通貨ペアを買う場合、スワップポイントがプラスになるものはたくさんあります。

また、傾向として新興国の通貨は金利が高く設定されていることが多いです。例えば昨今では、南アフリカランド/円やトルコリラ/円といった通貨ペアが挙げられます。

スワップポイントが高い通貨の注意点も理解しよう

一般的に、スワップポイントが高い通貨は、為替レートの値動きも大きい傾向があります。スワップポイントで利益が出ても、為替差損が大きく出てしまっては意味がありませんので、値動きには十分注意して取引をするようにしましょう。

また、スワップポイントで得た利益にも税金が発生するので、そのことも知っておきましょう。

FX口座開設の前にはスワップポイントも確認しよう

冒頭でも少し触れたように、スワップポイントはFX提供会社によって異なります。これは、市場の金利をもとに各社がスワップポイントを設定しているためです。
FX提供会社を選ぶうえでの1つの判断軸になりますので各社のホームページをチェックしてみましょう。

日興FXのスワップポイントについては、このページで確認することができます。

まとめ

スワップポイントは、通貨間の金利差によって生じるもので、コツコツ貯めていくことで利益になる可能性があります。

ただし、スワップポイントは金利差によってプラスにもマイナスにもなるので、買えば必ず受け取れるわけではありません。また、為替レートと同じようにスワップポイントも随時変動するので、受け取ることができる金額もそのときどきで変わりますし、場合によっては受け取りから支払いに転じることもあります。

加えて、休日や祝日前のスワップポイントがまとめて付与される日を狙って取引をすると、複数日分が付与されます。

通貨ペアごとのスワップポイントや付与日数といった情報は、FX提供会社がホームページなどで公開しています。為替差益に次ぐ「第二の利益」として、スワップポイントにも着目すると良いでしょう。

お問い合わせ先

スマートフォンでのお問い合わせ
「日興FX」専用ダイヤル

0570-088-025

平日 8:00〜18:00

祝日・年末年始を除く

  • ナビダイヤルは通話料が発生します。(固定電話:3分9.35円【税込】、携帯電話:20秒11円【税込】)
  • 携帯電話料金プランの無料通話等を適用させる場合は050-3614-9213をご利用ください。
「日興FX」で取引を行うには、
証券口座(ダイレクトコース)が必要です。

「日興FX」をはじめるなら
今すぐ口座開設

ご留意事項

本取引は、金融商品取引法において、個人の投資者に対して訪問又は電話をかけることによる不招請勧誘の禁止対象とされている商品です。

手数料等について

「日興FX」には、取引手数料はかかりません。ただし、当社が提示する通貨の価格の売値と買値の間には差額(スプレッド)があります。また、非対円通貨取引においては円貨への換算に伴うスプレッドがあります。スプレッドは、市場の状況によって変化しますので常に一定ではありません。お客さまの約定結果による実質的なスプレッドは当社が広告で表示しているスプレッドと合致しない場合があります。当社が広告で表示しているスプレッドはお取引の際のスプレッドを保証するものではありません。

リスク等について

「日興FX」は当社が提供する外国為替証拠金取引です。外国為替証拠金取引は、取引通貨の価格変動(非対円通貨取引の場合は、当該通貨ペアの基準通貨の円に対する価格変動を含みます)により損失が生じるおそれがあります。スワップポイントは取引する通貨ペアの金利情勢等によって日々変化する為、受け取りもしくは支払いの金額が変動したり、スワップポイントが受け取りから支払いに転じるおそれがあります。外国為替証拠金取引は少額の証拠金で、差し入れた証拠金を上回る額の取引を行うことができるため、証拠金の額を超える大きな損失が生じるおそれがあります。証拠金維持率が、当社の定める水準を下回った場合、お客さまのご意思に関わらず、未決済建玉の全てに対して強制決済を行います(ロスカットルール)。ロスカットルールは、お客さまの損失を一定の範囲に限定できるものではなく、急激な相場変動等により、差し入れた証拠金以上の損失が生じるおそれがあります。
外国為替証拠金取引は、金融商品取引法37条の6の規定(クーリング・オフに関する規定)の適用はありません。

「日興FX」の証拠金について

「日興FX」では、事前に当社が定める所要の証拠金を日本円の現金で差し入れていただきます(代用有価証券や外貨での受入はいたしません)。証拠金は、取引額に通貨ペアごとに定められた証拠金率(最低4%)を乗じて算出された金額以上が必要です。証拠金率は市場の状況など取引環境の変化に応じて、当社の判断により変更する場合があります。取引額の証拠金の額に対する比率(レバレッジ)は、最大25倍になります。

実際の取引の際には「外国為替証拠金取引説明書(契約締結前交付書面)」等をよくお読みいただき、内容を十分ご理解のうえ、ご自身でご判断ください。