FXの取引時間は何時から?取引におすすめの時間帯やタイミングも解説
FXは外国為替証拠金取引といい、原則として24時間、取引が可能です。時間帯が限られる株式投資などとは異なり、日中働いていても、終業後などに取り組みやすいといえます。しかし、24時間取引が可能であるがゆえに、取引におすすめの時間帯があるのか、気になる人もいるのではないでしょうか。
この記事では、FXが24時間取引できる理由や主な外国為替市場の取引時間、FXの取引ができない日のほか、FXの取引におすすめの時間帯、タイミングなどを解説します。
FXの取引は原則24時間できる
FXは原則として、土曜日と日曜日や1月1日を除く24時間、祝日であっても平日であれば取引することができます。これは、アジア、ヨーロッパ、北アメリカといった世界の異なる地域で、時差により外国為替市場で取引できる時間が重なるためです。
外国為替市場は、証券取引所のように取引場所が実在するわけではなく、取引全体を示す抽象的な概念です。電話やインターネットなどを使って売買されるので、取引時間に拘束されることはありません。また、厳密には取引できない日も、全世界で同時にすべての外国為替市場が閉じているわけではなく、例えば中東のバーレーン市場などは土日も取引が行われています。そのため、一般的に休みと認識されることも多い土日も含めて為替レートは常に変動しているのです。なお、原則24時間取引可能ですが、証券会社などによって休止時間があり、システムメンテナンスなどで取引できない時間帯がありますので、確認することをおすすめします。
主な外国為替市場の取引時間帯
FXが原則24時間取引できるのは、世界中の外国為替市場で取引が行われているからです。主な外国為替市場には、東京外国為替市場(日本)、ロンドン外国為替市場(イギリス)、ニューヨーク外国為替市場(アメリカ)などがあります。主な外国為替市場の取引時間帯や取引が活発になる時間帯について解説します。
- ※日本が深夜でも、ロンドン外国為替市場やニューヨーク外国為替市場が取引を行っているためFXは原則24時間、取引が可能
東京外国為替市場
東京外国為替市場とは、日本において主に8時頃〜17時頃までの取引を示す外国為替市場で、円を含む通貨ペア(売買する通貨の組み合わせ)の取引が活発になりやすい市場です。特に9時55分頃はドルが買われやすくなるため「円安・ドル高」方向に為替レートが変動しやすいという傾向があります。これは毎朝9時55分に、金融機関が外国為替証拠金取引を行う際の基準とする為替レート(仲値)が決まるためです。
さらに「ゴトウ日」と呼ばれる5日、10日、15日、20日、25日、30日も、海外の取引先にドルで支払いを行う日本企業が多いことからドルが買われやすく、「円安・ドル高」になる傾向があります。
ロンドン外国為替市場
ロンドン外国為替市場は、イギリスで取引が活発になる外国為替市場のことで、取引が行われる時間帯は日本時間で主に16時頃〜翌2時頃までです。ロンドン外国為替市場は世界最大規模の外国為替市場といわれ、ロンドン外国為替市場が開く16時頃から市場参加者が増加し、取引が活発になります。また、ロンドン外国為替市場が開いている時間帯はユーロやポンドなどヨーロッパの通貨を含む通貨ペアが活発に取引され、ユーロ圏の経済指標が発表されるタイミングと重なると、値動きはさらに大きくなる傾向があります。
ニューヨーク外国為替市場
ニューヨーク外国為替市場は、アメリカで取引が活発になる外国為替市場のことで、取引が行われる時間帯は日本時間で主に21時頃〜翌6時頃までです。ニューヨーク外国為替市場は取引が始まると同時に、世界最大の外国為替市場といわれるロンドン外国為替市場と取引の時間帯が重なるため、取引を行う参加者が増え、為替の値動きがピークを迎えます。
FXの取引時間には夏時間がある
FXの取引時間には夏時間が導入されています。FXの取引は世界各国で行われているため、アメリカなどで導入されている夏時間(サマータイム)が取引時間に影響します。サマータイムが適用されるのは、基本的に3月中旬から11月初旬で、取引の開始時間と終了時間が標準時間よりも1時間早くなります。
日興FXを例にすると、標準時間と夏時間で、次のように取引時間が異なります。
適用時期 | 取引時間 | |
---|---|---|
米国標準時間※1・2 | 11月の第1日曜日から、3月の第2日曜日になるまで |
|
米国夏時間※1・2 | 3月の第2日曜日から11月の第1日曜日になるまで |
|
- ※1取引日・取引時間が変更になる場合は事前告知いたします
- ※2当社の判断により、予告なく取引時間を変更する場合があります
- ※当社の判断により、予告なく取引時間を変更する場合があります。
- ※上記の取引時間内であっても、臨時システムメンテナンス等により取引できない場合があります。
- ※ストリーミング注文は取引時間内のみ注文を受け付けいたします。
- ※システムメンテナンスの作業状況により、注文受付時間は定刻より早くなることがあります。
FXの取引ができない日
原則として24時間取引できるFXですが、土曜日と日曜日や1月1日など取引できない日があります。詳しく解説します。
土曜日と日曜日
土曜日や日曜日は、世界中のほぼすべての外国為替市場が一斉に休みとなるため、FXの取引はできなくなります。
正確には、土曜日の7時頃(夏時間は6時頃)から月曜日の7時頃までです。なお、土曜日と日曜日に取引ができなくても、為替レートは変動し続けています。取引はできませんが、注文は可能です。
元日
FXは元日に取引を行うことはできません。原則として、平日であれば祝日でも取引は可能ですが、元日は世界共通のため、外国為替市場は休みとなり取引はできなくなります。正確には、元日の7時頃から2日の7時頃までです。
FXの取引におすすめの時間帯やタイミング
FXは原則として、世界中の外国為替市場で取引が行われているため、24時間取引が可能ですが、24時間のどの時間帯に取引するのが良いのでしょうか。おすすめの時間帯を3つピックアップして解説します。
FXの取引が活発な時間帯
FXの取引におすすめの時間帯として1つ目は、取引が活発な時間帯です。特にロンドン外国為替市場とニューヨーク外国為替市場の取引時間帯が重なる21時頃〜翌2時頃にかけては取引量が多く、取引が活発になります。取引が活発なタイミングでは相場が大きく動く可能性があるため、利益を上げるのに良いタイミングといえるでしょう。ただしその分、損失も大きくなる可能性があることは知っておくことが大切です。
各外国為替市場がオープンしてからの数時間
FXの取引におすすめの時間帯として2つ目は、取引が活発になる各外国為替市場がオープンしてからの数時間です。たとえば、東京外国為替市場であればオープンしたばかりの8時頃〜10時頃や、ロンドン外国為替市場がオープンしたばかりの16時頃〜18時頃、ニューヨーク外国為替市場がオープンしたばかりの21時頃〜23時頃などです。特に、21時頃〜23時頃はニューヨーク外国為替市場がオープンしたばかりで、ロンドン外国為替市場も開いている時間帯であるため、取引が特に活発になりやすいといえます。
金曜日や月末
FXの取引におすすめの時間帯として3つ目は、金曜日や月末です。FXの取引ができない土曜日や日曜日に為替レートが変動して大きな損失を出すことを避けるため、金曜日は多くの投資家が決済を行います。さらに月末は、機関投資家(法人の大口投資家)やヘッジファンドなどの大口投資家がリバランス(保有する資産の比率を当初の資産配分の比率に戻す作業)を行うため、取引が活発になる傾向があります。ただし、価格変動が起こりやすい分、損失を計上してしまう可能性もあるため、FXの初心者は注意が必要です。
FXの取引を避けたほうが良い時間帯やタイミング
FXの取引におすすめの時間帯がある一方で、取引を避けたほうが良い時間帯もあります。ここでは避けたほうが良い3つの時間帯やタイミングについて解説します。
日本時間の6時頃〜8時頃
日本時間の6時頃〜8時頃は、FXの取引を避けたほうが良い時間帯です。取引への参加者が少ないため、流動性が低くなっています。流動性が低くなると、売買が成立しなかったり、希望から大きくかけ離れたレートで売買が成立してしまったりする可能性があるからです。取引量が少なくなる分、スプレッド(買うときと売るときの差額)が広がり、思わぬコストがかかってしまう可能性もあります。
さらに、流動性が低い状況では、短期間で急激に大量の資金が流れ込み、相場が大きく変動するリスクもあります。そのため、明確な目的がない限り取引を控えたほうが良いでしょう。
経済指標が発表されるタイミング
政策金利や米国の雇用統計、消費者物価指数、国内総生産(GDP)など、市場に大きな影響を与える経済指標が発表されるタイミングは、FX初心者の場合、取引を控えたほうが良いといえます。なぜなら、経済指標発表の前には熟練したトレーダーが取引を控え、その後、一転して取引が活発になるといった動きを見せることがあるからです。
熟練したトレーダーの取引によって想定以上に価格が乱高下することもあります。また、短時間で価格が大きく変動したり、スプレッドが広がったりする可能性があります。そのため、値動きの予測がしづらいことから初心者は避けたほうが良いといえるでしょう。
クリスマスや年末年始
FXの取引を避けたほうが良いタイミングとして、クリスマスや1月1日を挟む年末年始も挙げられます。日本でクリスマスは祝日ではありませんが、ヨーロッパやアメリカでは、一般的に12月25日は祝日です。そのため、24時間の中で取引があまり行われない時間帯が出てくることから、日本での取引時間も短縮されるなどイレギュラーな状況となります。
たとえば日興FXでは、クリスマスにおいて主要な外国為替市場が休みになり流動性が低下することから、営業時間を短縮しています。1月1日を挟む年末年始も、外国為替市場の参加者が減り、スプレッドの広がるリスクが高まるため注意が必要です。併せて流動性が大きく低下する可能性もあるため、取引は避けたほうが良いでしょう。
取引時間に関するFXとほかの投資手段との違い
FXは、土曜日と日曜日以外の平日や祝日(元日を除く)であれば、原則24時間取引できます。しかし、ほかの投資手段では取引時間が決められています。たとえば国内株式の取引時間は、東京証券取引所の場合、平日の9時〜11時30分、12時30分〜15時です。1日あたり合計5時間しか取引できません。
FXは原則として早朝や夜間でも取引ができるため、さまざまなライフスタイルに適した投資手段といえます。
日興FXのメリット
最後に、FXをはじめたいという人に向けて、日興FXのメリットを紹介します。FXがはじめてという人にもおすすめです。
24時間取引が可能
日興FXは、原則24時間取引が可能です。土曜日(日本時間の土曜日6時50分、米国夏時間の期間は5時50分までは取引可能)、日曜日、1月1日とSMBC日興証券が指定する日以外は、日本が祝日などの休日であっても取引ができます。
100通貨、600円台からはじめられる
日興FXは100通貨単位以上から取引可能です。そのため、たとえばUSD/JPYの為替レートが1ドル150円の場合、必要な資金は1万5,000円です。このとき、レバレッジ25倍で取引を行えば、証拠金は600円台から取引を行うことできます。
大手総合証券会社ならではの安心感とサポート体制
日興FXは、100年以上の歴史を持つ大手総合証券会社であるSMBC日興証券が提供するサービスです。格付機関からも高評価を得ており、信用力や財務健全性の面で優れているため安心して取引を行うことができます。
28通貨ペアと豊富な選択肢
日興FXでは16通貨、28通貨ペアを取り扱っており、豊富な選択肢も特徴です。なお、対円通貨は15通貨、非対円通貨は13通貨を取り扱っています。
24時間取引できるFXでライフスタイルに合わせて資産運用を行おう
FXは、平日であれば祝日も含めて24時間いつでも取引できます。そのため、日中は仕事がある人などでも取り組みやすいといえます。
FXの取引を行うおすすめの時間帯はいくつかありますが、中でもおすすめなのがロンドン外国為替市場とニューヨーク外国為替市場の取引時間帯が重なる21時頃〜翌2時頃です。取引が最も活発になるのが主な理由ですが、同じくらい価格変動が起こりやすいため、損失も大きくなる可能性があることも知っておきましょう。
FXをはじめたいと思ったら日興FXがおすすめです。600円台からはじめられるほか、28通貨ペアと豊富な選択肢が特徴です。気になる方は、ぜひ口座開設からはじめてみてはいかがでしょうか。
- 免責事項
本サイトに掲載する情報には充分に注意を払っていますが、その内容について保証するものではありません。また本サイトの情報は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであって、投資勧誘を目的として提供するものではありません。投資方針や時期選択等の最終決定はご自身で判断されますようお願いいたします。なお、本サイトの閲覧によって生じたいかなる損害につきましても、SMBC日興証券は一切の責任を負いかねますことをご了承ください。
お問い合わせ先
- スマートフォンでのお問い合わせ
- 「日興FX」専用ダイヤル
-
平日 8:00〜18:00
※祝日・年末年始を除く
- ※ナビダイヤルは通話料が発生します。(固定電話:3分9.35円【税込】、携帯電話:20秒11円【税込】)
- ※携帯電話料金プランの無料通話等を適用させる場合は050-3614-9213をご利用ください。
証券口座(ダイレクトコース)が必要です。
「日興FX」をはじめるなら
今すぐ口座開設
口座をお持ちのお客さま
ご留意事項
本取引は、金融商品取引法において、個人の投資者に対して訪問又は電話をかけることによる不招請勧誘の禁止対象とされている商品です。
「日興FX」には、取引手数料はかかりません。ただし、当社が提示する通貨の価格の売値と買値の間には差額(スプレッド)があります。また、非対円通貨取引においては円貨への換算に伴うスプレッドがあります。スプレッドは、市場の状況によって変化しますので常に一定ではありません。お客さまの約定結果による実質的なスプレッドは当社が広告で表示しているスプレッドと合致しない場合があります。当社が広告で表示しているスプレッドはお取引の際のスプレッドを保証するものではありません。
「日興FX」は当社が提供する外国為替証拠金取引です。外国為替証拠金取引は、取引通貨の価格変動(非対円通貨取引の場合は、当該通貨ペアの基準通貨の円に対する価格変動を含みます)により損失が生じるおそれがあります。スワップポイントは取引する通貨ペアの金利情勢等によって日々変化する為、受け取りもしくは支払いの金額が変動したり、スワップポイントが受け取りから支払いに転じるおそれがあります。外国為替証拠金取引は少額の証拠金で、差し入れた証拠金を上回る額の取引を行うことができるため、証拠金の額を超える大きな損失が生じるおそれがあります。証拠金維持率が、当社の定める水準を下回った場合、お客さまのご意思に関わらず、未決済建玉の全てに対して強制決済を行います(ロスカットルール)。ロスカットルールは、お客さまの損失を一定の範囲に限定できるものではなく、急激な相場変動等により、差し入れた証拠金以上の損失が生じるおそれがあります。
外国為替証拠金取引は、金融商品取引法37条の6の規定(クーリング・オフに関する規定)の適用はありません。
「日興FX」では、事前に当社が定める所要の証拠金を日本円の現金で差し入れていただきます(代用有価証券や外貨での受入はいたしません)。証拠金は、取引額に通貨ペアごとに定められた証拠金率(最低4%)を乗じて算出された金額以上が必要です。証拠金率は市場の状況など取引環境の変化に応じて、当社の判断により変更する場合があります。取引額の証拠金の額に対する比率(レバレッジ)は、最大25倍になります。
実際の取引の際には「外国為替証拠金取引説明書(契約締結前交付書面)」等をよくお読みいただき、内容を十分ご理解のうえ、ご自身でご判断ください。